日本は東アジア制覇より新戦力の発掘を重視 (2)
中国メディアが見る日本 日本は同大会23人の選手リストを若手選手中心に選んだ。このうち90年代生まれが9人、30歳以上は林卓人、駒野友一、栗原勇蔵の3人だけだ。佐藤秀人や大久保嘉人、田中闘莉王といった最近Jリーグで素晴らしい活躍を見せている30歳以上の選手たちは選ばれなかった。
ザッケローニ監督の陣容では、今野秦幸や吉田麻也がこれまでずっとCBの不可欠な人選だった。しかし先月行われたコンフェデレーションズカップにおいて、日本と世界の強豪チームとのフィジカルや能力面での大きな差があきらかになったため、今回召集した7人のうち6人(栗原勇蔵、森繁直人、鈴木大輔、千葉和彦、森脇良太、槙野智章)がCB出身だった。これからみると、この東アジアカップを通じて、ザッケローニ監督が切実に見つけたいと思っているのは信頼できるCBであることがわかる。CBと他の選手たちがあうんの状態で息を合わすことはすぐに解決できる問題ではない。そこで、日本サッカー代表の常連でもある栗原勇蔵がザッケローニ監督の重要な観察対象となるはずだ。しかも栗原は空中戦において非常に強い対抗能力とフィジカル面での素質を備えている。
ザッケローニにとって、もう一つの早急に解決すべき問題はFWだ。現在、日本の1トップのファーストチョイスは前田遼一だが、前田も絶対的な主力ではない。ザッケローニは一度ハーフナー・マイクを前田に変えて使うことも検討したが、ハーフナー・マイクも監督の期待に応えられなかった。そこで、ザッケローニはこの位置に新たな人材を発掘しようと考えている。そこで、今回は豊田陽平、大迫勇也、柿谷曜一郎、工藤壮人の4人を初キャップとして選び、様子を見ている。この4人は今年のJリーグですでに多くのゴールを挙げており、代表に選ばれることは多くのファンたちが希望していたものだった。
リストのMFの選手の中では、高橋秀人が唯一日本サッカー代表の常連メンバーだ。しかし、遠藤保仁と長谷部誠の2人が絶対的な主力メンバーのため、高橋秀人はこれまで出場機会に恵まれてこなかった。しかし、遠藤保仁の年齢の問題もあり、ザッケローニは高橋秀人が実力を発揮することを期待している。
日本の本当の目標が来年のワールドカップではあることに間違いないが、今回選ばれた各選手の表現も今後日本サッカー代表に選ばれるどうかに直接影響する。日本の各選手は今回の自分に与えられたチャンスを簡単に放棄することはないだろう。
「人民網日本語版」2013年7月23日