専門性か話題性か? 有名人の声優起用は有用か? (2)
■役柄が合うことが重要
もっとも、多くのアニメ映画で有名人を俳優に起用しているものの、若者層の観客の多くが映画鑑賞の際に「原語の雰囲気の方がよい」と原語版を選んでいる。配給会社も調査により、子どもたちがアニメ映画を見るときに、声優が誰かに注目、関心を持つことはないことを発見している。有名人が声優をつとめているからと映画を見に行く人が少ないのは当然だ。
配給会社が声優を決定する時にも、徐々に芸能界の枠を超えるようになっている。韓寒を「ターボ」に起用したのは成功した例だ。「韓寒や郭敬明(グオ・ジンミン)は元々数多くのファンがいる。韓寒は黄暁明や陳坤とは異なる。彼らの声は一般によく知られているが、韓寒が声優をつとめることに一般人は新鮮さを感じ、期待するものだ。」
■出演料は「友情価格」
有名人を声優に起用するのがアニメ映画のブームだが、「スマーフ2」では有名人を起用しなことから「資金不足」がささやかれている。では有名人の声優としての出演料はどのぐらいなのだろうか?章氏によると、実際には多くの有名人が声優をつとめるのは「楽しさ」のためだという。「陳坤や徐克などは純粋に楽しみのためで、出演料も『友情価格』だった。『ザ・クルッズ』もそうだ。」有名人はプロではないが、彼らが声優をつとめることは作品PRにはプラスでも、作品の質を損なうことにはならないだろうか?数年前、李亜鵬(リー・ヤーポン)が映画「マトリックス」の声優をつとめた際(有名人のハリウッド映画の声優出演の先駆けと言えるだろう)、冒頭のセリフで観客の心を鷲づかみにしたことを忘れてはならないだろう。「ターボ」については章氏は自信を見せている。「韓寒のセリフは聞いたことがある。悪くない。プロが指導したし、また現在のコンピュータの音声加工技術は高く、問題のある場所は修正することができる。」(編集YH)
「人民網日本語版」2013年9月6日