専門性か話題性か? 有名人の声優起用は有用か?
輸入アニメ映画の声優に有名人を起用するのは業界の慣例となっているようだ。「ザ・クルッズ」の黄暁明(ホヮン・シャオミン)や梁家輝(レオン・カーフェイ)、また「ターボ」では陳坤(チェン・クン)、徐克(ツイ・ハーク)に続いて韓寒(ハン・ハン)も登場している。「スマーフ2」では先ごろ有名人を声優に起用せず、プロの声優を使うと発表したことで「資金が足りないのでは?」との憶測が流れた。配給会社はなぜ有名人を声優に起用するのか。有名人は興行収入拡大に役立つのか。揚子晩報が伝えた。
■有用だが、PR面が中心
「有名人が声優をつとめるのは確かに映画にとって有用だ。特に宣伝面でだ。」「ターボ」の中国大陸部での配給サイドの担当者、章傑氏はこう語る。「ザ・クルッズ」での経験を元に、「有名人が俳優をつとめるのは、観客にアニメ映画を宣伝する極めてよい方法だ。そうでなければ、こうしたアニメ映画をどのようにして急激にPRできるというのか。」と語る。「スマーフ2」で有名人を起用しなかったのは、同作品がすでに数十年の歴史によるファンを持ち、有名人の力を借りる必要がないためだ。
章氏によると、最適な「声優によるPR」は、有名人と役柄とが合っていることだという。例えば今回、韓寒を「ターボ」の主役に起用したが、同作品はレースに出場するカタツムリの物語で、韓寒もレーサーでもあるため、観客へのアピール度が高いという。