小野寺氏「関係改善のためにあぐらをかいてはいられない」
日中友好市民倶楽部の小野寺健理事長はこのほど、人民網のインタビュー番組に出演し、中日友好に向けた取り組みや最近の両国関係に対する考えなどを語った。インタビュー要旨は以下の通り。
-----人民網を通して中国の視聴者にひと言。
日中関係というのはいろいろな軋轢(あつれき)があります。しかし古代で言えば鑑真が失明し、命の危険を犯して日本に渡航し、唐招提寺を建立し、戒律を伝えました。日本側も遣隋使、遣唐使など、航海技術が未熟で船そのものも劣悪な中で、中国から学んだと。近代で言えば孫文の辛亥革命に対して、日本の友人が強力な支援をしました。したがって言葉で一衣帯水というようなきれい事だけではなくて、先人の多くの苦労の中で日中関係は構築されているわけです。我々も気を引き締めて、日中関係の改善のために努力する必要があるだろうと。あぐらをかいてはいられない。批判を省みずに行動し、交流を深めていくことがますます大事になってくるだろうと思っております。
-----本日は日中友好市民倶楽部の小野寺健理事長にお越しいただきました。中日国交正常化40周年をめぐって、中日友好の現状についてお話しいただきました。わたしも小野寺理事長のお話をお聞きして、一人の日本人といたしまして、顔と顔が見える交流に少しでも貢献していかなければいけないなというふうに心を新たにしました。本日は貴重なお話をありがとうございました。
「人民網日本語版」2012年12月11日
【小野寺氏のインタビュー】