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中日交流における感動的なエピソード

「笹川杯作文コンクール2012--感知日本」優勝賞受賞作品
季佳琳 ハルビン工業大学

 「もうすぐ帰国します。でも、皆さんと別れて、ちょっと寂しいと思います。ここで、皆さんと一緒に体験したことは私の宝物として、きっと一生忘れられない。これからもいつものように頑張ります。この間、お世話になって、本当にありがとうございました。」

 私は送別パーティーで、そう言いながら、涙も溢れるほど感動していました。4ヶ月間の記憶は映画のように、私の目の前で流れていました。

 去年の10月、私は交換留学生として、佐賀大学へ留学しました。この一年間、違う分野の授業を受けたり、たくさんの交流活動に参加したり、良い友だちを作ったりして、とても有意義な一年間だったと思います。大学に入って、初めて日本語を勉強した時も機会があれば、日本へ行きたいなあといつも思っていました。せっかくのチャンスですから、日本にいる一年間は見たいことは見て、食べたいものは食べて、知りたいことは聞いて、日本という国についてのことはできるだけ詳しく知りたいと思いました。

 日本での半年後、前輩から紹介してもらったLDAで中国語の講師を担当し始めました。LDAというのは佐賀県国際交流サポート協会という組織で、日本人と外国人との交流の支援センターとして、何年間も続いています。中国語だけでなく、英語、フランス語、ドイツ語、韓国語もやっています。中国語を勉強する日本人は少ないけど、みんな確かに中国語、さらに中国文化に深い興味を持っています。その中には、県庁の公務員もいるし、会社のサラリーマンもいます。一日の仕事が終わった後、みんな集まって、仕事の苦労やストレスなどは捨てて、中国語を勉強したり、中国の昔の伝説を聞いたりすることは一番楽しみなことだとみんなはそう言っています。そして、私も彼らから日本語を勉強できて、日本文化についてのことを聞けますから、だんだん異文化交流に関心を持ってきました。

 定期的に、交流イベントもありました。4月の神野公園花見、6月の嬉野温泉旅行、8月のサマーパーティーなど、各国の人たちは自分が上手な手作り料理を持ってきたり、お互いに話し合ったりして、イベントは友達になるいいチャンスです。LDAのスタッフはボランティアで、みんなは外国人との交流活動に熱心だからこそ、自分も交流活動に力を入れました。彼らの異文化交流に対する純真な熱意は私を感動させました。中日文化の交流に何か貢献できることはあるのではないかと、私はずっと考えています。社交文化、お酒文化、お茶文化、服飾文化、音楽文化、礼儀文化など、たくさんの方面があります。文化を理解するために、身を持って体験したほうがいいのではないでしょうか。文化は人と人のコミュニケーションの絆だと言っても過言ではないと思います。特に、中国と日本は文化において、お互いに深く根を下ろしています。例えば、文字や祝日などは非常に似ています。中日は昔から文化交流があって、今も両国の国民はお互いに文化や習慣を尊重したり、理解したりして、さらに世界に広く伝えています。LDAのみんなの笑顔を見て、私は中日交流の役割がやっと分かりました。みんなは本音を言って、心は近くなって、中日両国の友情をこれからも長く続けます。心を込めて、みんなの力を合わせて、一緒に頑張ることは一番大切です。

 「中国に帰っても、LDAを忘れないでね。メールで連絡してね。季さんがいたおかげで、私たちは中国についてのことをもっと知りました。ありがとう。」

 LDAの中野さんの言葉は私にとって、最高のご褒美だと思います。

 審査員評:実体験の感動をよどみない日本語で読者に伝えようという努力が感じられる。文体も一貫しており、文章の構成にも配慮している。今後の課題は語彙を増やし、表現法を多様にする事だと思う。日本の現代作家の小説をたくさん読むことをお勧めしたい。

 創作のインスピレーション

 私が日本で留学した一年間を人生の宝物として、ずっと大切にしています。その一年間を通して、私が日本という国をもっと深く理解できます。違う授業を受けたり、様々な国際交流活動に参加したりして、とても充実な一年間だと思います。特に、佐賀市国際交流協会で中国語講師をしていた間、中国と日本の一衣帯水のつながりがだんだん分かるようになりました。私が会った日本人たちから感じた国境のない温情と配慮にとても感動しました。そして、彼らが中国語、中国文化に対する熱意も私を励ましました。だから、今度の作文を通して、中日両国深い感情を皆さんに伝えたいと思います。

 感想の言葉

 このたび、「笹川杯作文コンクール2012--感知日本」で優勝賞をいただきまして、とても光栄だと思います。優勝賞を受賞するにあたり、まずコンクールの関係者および評選委員会に心から感謝を申し上げます。そして、今度、私が書いた作文真剣に指導をくださった関根智恵先生にも感謝いたします。何度も何度も直してくださって、本当にありがとうございましたと先生に言いたい。今度の作文は自分が日本で体験したことをもとに、中日交流についての考えを皆さんに伝えたいと思います。中国と日本は昔からお互いに深く根を下ろして、今はもっと強くつながっています。今度の受賞を私への激励として、これからも日本語の勉強を頑張って、中日交流活動に力を入れたいと思います。最後に、改めて、今度の作文コンクールの主催者、審査員などの皆さんおよび私の指導先生に心から感謝いたします。

 「人民網日本語版」2012年12月13日

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