上海在住日本人デザイナー「関係改善に流行文化を」
昨年、日本の「島購入」騒動はふたたび中日の領土摩擦を引き起こし、緊張ムードは現在まで続いている。中国「両会(全国人民代表大会・全国政治協商会議)」開催に際し、環球網は特別報道「世界のネットユーザーがみる両会」を企画した。中国在住の日本人デザイナーを招き、中国に対する見解や両国関係への期待について聞いた。環球網が伝えた。
上海在住6年目の阿奈さん(26)は、中国の過去5年間の発展ぶりに驚くと同時に、工業化がもたらした環境汚染問題にも注目している。「中国には環境問題を重視してほしい。中国の人口は日本の13倍。国民一人ひとりが環境問題に関心を寄せれば、中国は世界一美しい、地球に最も貢献する国になる」。また中国が今後も「立派な大国」のイメージを保ち、周辺国の手本となる行動を示して欲しい、と阿奈さん。
中日関係に話が及ぶと、阿奈さんは複雑な表情を見せた。「政治面では日中関係は極めて好ましくない。戦争などの歴史問題が目前の両国関係としたのかもしれない。これはどうしようもない事だが、若い世代として、歴史的背景を理解した上で、両国関係改善に努力したい」と語った。
中日両国は政治・経済において交流を推進するのみならず、アニメ、アイドル、歌謡曲、ドラマなど、文化や芸術などで協力を深めるべき、と阿奈さん。「こうしたものに国境はない。単純に好きというだけ。この分野からスタートすれば、両国の距離はきっと近づけることができると思う」(編集HT)
「人民網日本語版」2013年3月15日