中国、関係改善の努力を日本に要求 外交部長
外交部の楊潔チ部長 |
中国外交部(外務省)の楊潔◆部長(外相)は9日、全国人民代表大会(全人代)開会中の北京の人民大会堂で記者会見した。領土問題をめぐり緊張する中日関係の改善に向け、日本が積極的で責任ある役割を果たすよう求めた。
楊氏の発言の詳細は以下の通り。
【朝日新聞記者】釣魚島(日本名・尖閣諸島)問題をめぐり日中両国が対立して半年になるが、関係はまだ改善していない。両国の船舶・航空機の対峙など釣魚島海域での突発的事件を回避するためのルールを両国間で定めることは可能か。両国関係の改善に向け、より良い解決策はあるか。
【楊部長】釣魚島は太古以来、中国の領土だ。釣魚島問題の根本的な原因は日本が中国の領土を不法に窃取・占拠したことにあり、現在の局面は日本側の一方的な行為によるもの。日本側の行為は中国の領有権に対する侵害で、第2次大戦の勝利の成果と戦後の国際秩序に対する挑戦だ。中日関係をひどく傷付け、地域の安定も損なった。中国側が講じた断固たる措置は、領有権の維持に向けた中国政府・国民の強い意志と決意を示している。