中国元「慰安婦」、安倍首相と橋下大阪市長に抗議文 (2)
抗 議 声 明
日本国総理大臣 安倍晋三 様
日本大阪市市長 橋下 徹 様
最近、日本の首相である安倍晋三の第二次世界大戦時における軍国主義の侵略をくつがえそうとする一連の言行、ならびに大阪市長橋下徹の第二次世界大戦時の被害者「慰安婦」の名誉を損なう数々の言論は私たちの心身を再び傷つけました。
日本軍国主義の中国侵略は歴史的事実であり、数千万の中国人が日本の侵略軍に虐殺され、数十万の中国女性が、日本の侵略軍によって強制連行され、「慰安婦」を強いられました。当時まだ十いくつの少女だった私たちを日本の侵略軍は日本軍の兵営に設けられた「慰安所」へ連行し、私たちは連日日本軍の将兵の野蛮な蹂躙を被り、心身ともに深い傷を負わされました。その苦痛と恥辱は一生私たちに付きまとっています。
日本が起こしたあの侵略戦争で、どれだけの苦難な姉妹が殺害されたことか!私たちはその中で幸いにも生き残ったほんの一部に過ぎません。あの忌まわしい戦争が終わり、長い年月が経ちますが、侵略戦争の張本人である日本政府はいまだに私たちに謝罪していません。いわんや橋下徹に至ってはしきりに口汚い言葉を並べたて、私たちを傷つけています。あなたたちのあまりにもひどい人間性の欠如が良く分かります。
私たちいく人か幸い生き残った被害者もすでに年老いて、余命いくばくもなく、いつこの世を去るか分かりませんが、私たちは命の続く限り、あなたたちに正義を主張し、償いを求め続ける覚悟です。また、親族に私たちの死後、私たちが侵された尊厳を守り、あなたたちが謝罪、賠償するまで戦い抜くよう頼んであります。
私たちはここに以下のことを強く求めます。
1、 加害国である日本政府は、私たち中国の被害者に対し必ず謝罪と賠償をすること。
2、 大阪市長橋下徹は是非、善悪を転倒、混同する言論を撤回し、私たち中国の被害者や遺族に対し、必ず謝罪と賠償をすること。
中国一部 女性被害者「慰安婦」代表
李 秀梅・陳 林桃・郭 喜翠
2013年6月3日
「人民網日本語版」2013年6月5日