台湾の食品 デンプンから違法添加物が検出
台湾各地の日常的な食品に含まれるデンプンから、違法添加物「マレイン酸」が検出された。これらの食品には、春雨、肉圓(さつまいもの粉などで肉団子を包む料理)、おでん、タピオカパールなどが含まれる。台湾の関連部門が昨日発表した最新情報によると、すでに回収・棚卸・密封された違法商品は約206トンに達した。本紙記者が広州のスーパーやコンビニなどを取材したところ、台湾の問題食品は発見されなかった。広州日報が伝えた。
広州市品質技術監督局は、「本件に引き続き注目していく。現在までに現地メーカーがマレイン酸を違法添加したという情報は受けていないが、市民からの通報を歓迎する」と表明した。
◆違法食品、206トンに
台湾食品薬品監督部門が28日に発表した最新情報によると、すでに回収・棚卸・密封された違法商品は約206トンに達し、1週間内に処分される予定だ。
発表された34社の企業のうち6社が、マレイン酸が混入されたデンプンを使用した食品を販売していた。これらの食品には、「蓮発美濃板条」、「日正波霸粉圓」、「日正小粉圓/珍珠粉圓」、「正宗冷凍黒輪」、「関東煮黒輪」、「名記豆花」、「鼎珍珍珠粉圓」が含まれる。
◆問題のタピオカパール、ネット上でも販売
記者は好又多やイオンなどのスーパー、また一部のミルクティー店とコンビニを取材したが、上述した台湾製品を確認できなかった。しかしネット上では「日正波霸粉圓」が販売されており、最も売れ行きの良い店舗は5月に17回の取引を行っている。
台湾のヘルシースイーツ店「鮮芋仙」が本紙に寄せた声明文と検査報告書によると、同店が使用している芋圓(タロイモ団子)は台北と上海の検査で、マレイン酸が検出されなかった。
広州市品質技術監督局は今年4月、デンプンおよびデンプン製品のサンプリング調査公告を発表した。当時サンプリング調査を実施した15ロットの製品はいずれも合格となったが、調査項目にはマレイン酸が含まれていない。
広州市品質技術監督局は、「現在までに特別サンプリング調査を行ったという通知、そして現地メーカーがマレイン酸を違法添加していたとする通報を受けていない。市民はメーカーの違法添加を発見した場合、当局に通報することが可能だ」と表明した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年5月29日