中国はフィリピンのでたらめな行動を座視しない
フィリピンは南中国海問題を煽り続け、最近も止める気配はない。(文:華益文・国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
先日フィリピンは「悪人が先手を打って訴え出る」手に出た。中国の海軍艦艇、海洋監視船、漁船が仁愛礁(アユンギン礁)に出現したことについて中国側に「外交的抗議」を行い、仁愛礁を航行するフィリピン側船舶を中国海軍艦艇がいわゆる「尾行、攪乱」したことについて中国側に申し入れを行なうとともに、仁愛礁での「取材報道」にマニラ駐在の各国主流メディアを招待すると表明したのだ。
先日閉幕したアジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)でフィリピン側は知恵の限りを絞って「中国がフィリピンをいじめている」とのメッセージを国際社会に伝えた。ガズミン国防相は中国がフィリピンの「主権」を尊重し、「不法な行動」をとってフィリピンの「領土保全」を破壊しないよう望むと公言した。
仁愛礁は中国の南沙(スプラトリー)諸島の一部だ。1999年5月9日、フィリピンは老朽化した戦車揚陸艦を仁愛礁に派遣し、「船底から浸水して」「やむを得ず」と主張して停泊させた。この日、中国と国際世論の注意は前日に起きた米国による在ユーゴスラビア中国大使館爆撃事件に集中していた。中米「大使館爆撃」事件の機に乗じて、中国の南沙の礁にこそこそと手を出したフィリピン側の行動は大変卑劣だ。
フィリピンが老朽軍艦を仁愛礁に不法停泊させた後、中国側は繰り返し厳正な申し入れを行ない、同艦の撤去を要求した。だが14年経ってもフィリピン側は仁愛礁から立ち去っていない。もし本当にフィリピン側の言うように停泊が技術的原因によるものなら、なぜ何年ものあいだいかなる修復措置もとらないのか?
フィリピンが当時でっち上げた理由が全くの嘘だったことは、とっくに時間によって暴かれている。