日系デパート伊勢丹 5年後に瀋陽から撤退
遼寧省瀋陽市にある日系デパート・伊勢丹百貨店が、このほど正式に同市から撤退することを明らかにした。店舗入口には、「長らくご愛顧を賜りました瀋陽伊勢丹は、2013年6月1日をもって営業を終了させていただきます。開店以来、皆様にご愛顧を賜りましたことに心より感謝を申し上げます」と書かれた張り紙が張ってあり、伊勢丹が中国になじめなかったことを教えてくれる。中国新聞社が伝えた。
1日に同店を取材したところ、1階正面入口には「三包」(中国が定める製品への3つの保証)対象期間中の商品に関する業務を処理するための「お客様窓口」が設けられており、担当者の話では15日まで設置され、主に返品業務を取り扱うという。1階の裏側入口には数台の貨物トラックが停車し、作業員がひっきりなしに店舗から商品を運び込んでいた。
瀋陽伊勢丹はにぎやかな太原街のビジネスエリアに位置し、周りには五洲春天、華聯商厦、新瑪特花季店などの大型デパートが建ち並び、立地は抜群だった。顧客ターゲットはミドルエンドからハイエンドの消費層で、店内には他店には置いていない日系ブランド製品が数多く並んでいた。