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「中国の夢」は「超大国の夢」にあらず (2)

 中国自身の変化は国際体制のモデル転換を促す重要な力でもある。中国の全体的国力は10年後、現在よりも著しく高まるだろう。中国は必ずや一層の国際的責任を担い、発揮することになる。それでも中国は独立自主の平和外交政策を遂行する。中国は自らの原則的方針を堅持しつつも、世界や地域の重大問題の解決により主導的に参加するなど、いくつかの面で適時相応の調整を行うだろう。こうした調整はいずれも国際法と国際関係の準則に合致するかどうか、中国と世界の人々の根本的利益に合致するかどうか、時代の発展の潮流に沿ったものかどうかを見る必要がある。

 中国は経済力をどう外交力に転換するか、実力をどう制度的力に転換するかという課題にも直面している。そしてこうした転換が国際体制への挑戦と誤解されてはならない。率直に言って、世界には成長し続ける中国に適応する時間が必要だ。中国は自国の発展を国際社会に理解させる必要がある。

 事実上、米国は最後の超大国となる。現在世界は再び歴史的変革の十字路に立っている。グローバルパワーの分散化が加速しており、覇権国から複数の中心への分散という趨勢は明らかだ。国際政治・経済版図は歴史的再編の最中にあるが、グローバル・ガバナンス制度は明らかに後れをとり、現実の変化と時代の要請に追いつけずにいる。

 これについて中国は対等・相互信頼、包容・相互参考、協力・ウィンウィンの新型の大国間関係の構築を提唱した。これ自体が、鮮明な時代的特徴と歴史的的確性を備える。大国間関係の主導的構築と管理・コントロールを兼ね備えるこの理念は、持続的発展の可能な国際安全保障と新秩序の構築に尽力し、世界経済のガバナンスモデルを最適化するものであり、「超大国」とは明らかに異なる。

 相当長い歴史的段階において、中国は最大の発展途上国であり続ける。中国の発展が局部的超越を遂げたからといって、この特徴と属性が根本的に変化することはない。「中国の夢」は世界の平和と繁栄に対する中国の貢献となる。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年9月5日

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