キャメロン首相の高速鉄道と火鍋に見る各国政府要人の中国観光 (2)
■中国の名所旧跡を楽しむ
絢爛たる中国文化は各国政府要人に様々な選択肢を与えている。彼らが最もよく訪れるのは名所旧跡で、万里の長城、故宮、頤和園は特に人気がある。
万里の長城はニクソン元米大統領の「氷を砕く旅」以来、外国首脳がよく訪れている。少なくとも5人の米国大統領、およびカストロ氏、チャベス氏、リー・クアンユー氏、サルコジ氏など多くの国の政府要人が万里の長城を訪れた。
世界最大の旅行サイト「Trip Advisor」が「世界で最も人気のある博物館2013」の1つに選出した秦始皇帝陵兵馬俑陳列館にも少なからぬ大統領が足を運んでいる。「硬骨漢」として有名なプーチン氏も兵馬俑の前では珍しく笑顔を見せた。韓国の朴槿恵大統領は兵馬俑を見て「ようやく夢がかなった」と語った。
メドベージェフ氏の選択は一風変わっており、安徽省で包公祠を見学して大変な興味を示した。報道によるとメドベージェフ氏は40分以上も見学時間を延長したという。
ドイツのメルケル首相はもっと身近な対象を選んだ。公式訪問の合間を縫って冬の南鑼鼓巷に足を運び、四合院を見学。赤い灯籠と年代を重ねた木々に囲まれて、昔ながらの北京を体験した。
成都の杜甫草堂を見学したシラク氏は帰国後、わざわざ駐中国フランス大使を通じて杜甫草堂博物館に手紙で謝意を表した。