朝鮮半島は悪循環に耐えられない (2)
中国は対話と協議を通じた問題解決を支持し、情勢の緊張を招きうるいかなる行動にも反対し、武力衝突に断固反対する。この原則的立場は国連安保理常任理事国のしかるべき責任を含み、朝鮮半島の近隣国のしかるべき懸念を含み、朝鮮半島は悪循環に耐えられないということを強調するものでもある。この点をしっかりと把握すれば、朝鮮による人工衛星「光明星3号」打ち上げに対する中国の声明は難なく理解できる。「朝鮮は宇宙の平和利用の権利を有するが、国連安保理決議を遵守する義務もある。安保理の対応は慎重かつ適度であるべきだ」。
微妙、複雑、非常に危険。これらは朝鮮半島の安全保障情勢の変遷の歴史におけるキーワードだ。理性的な声は、肝要な時期であるほど衝動的行動に出てはならず、冷静さと自制を保ち、大局に着眼する必要があると戒めている。
朝鮮半島情勢の悪化を阻止するには個別の対応と抜本的対応の双方が必要だ。包括的で系統立った問題解決が求められている。朝鮮半島の非核化、各国の関係正常化、北東アジアの平和・安全保障体制の構築が、朝鮮半島の平和・安定を築くうえで重要だ。朝鮮半島の安全保障情勢が深刻な衝撃を被るたびに、われわれはこの点を強調し、6カ国協議の速やかな再開を呼びかけている。関係国が心を静め、われわれの苦心と深意を理解することを望む。(編集NA)
「人民網日本語版」2012年12月13日