外交部:朝鮮の衛星打ち上げ問題に関する安保理決議の採択について
外交部(外務省)の秦剛報道官は23日、国連の安全保障理事会が朝鮮の衛星打ち上げ問題に関する決議を採択したことについて質問に答えた。
記者:北京時間1月23日朝、安保理は朝鮮の衛星打ち上げ問題について第2087号決議を採択した。これについて中国側のコメントは?
秦報道官:北京時間1月23日未明、国連安保理は朝鮮の衛星打ち上げ問題に関して第2087号決議を全会一致で採択した。
2012年12月12日の朝鮮による衛星打ち上げの後、中国は繰り返し立場を表明してきた。われわれは朝鮮が国際社会が一致して懸念を表明する中、なお打ち上げを実行したことに遺憾の意を表明する。同時に、安保理の対応は慎重かつ適度で、朝鮮半島の平和・安定の大局の維持に資し、情勢の相互エスカレートを回避するものであるべきだと考える。こうした立場に基づき、中国は安保理の協議に積極的に参与した。
安保理第2087号決議は各国が協議を重ねた結果だ。この決議は朝鮮の衛星問題における国際社会の立場を表明すると共に、対話と交渉を通じた朝鮮半島問題の平和的解決を望み、6カ国協議の再開を呼びかけるなど積極的でプラスのメッセージも発しており、全体としてバランスのとれたものだ。
われわれは関係各国が朝鮮半島の平和・安定の大局の維持という観点から、冷静さと自制を保ち、情勢のエスカレートを招くいかなる行動も控えることを希望する。これは各国の利益に合致する。
朝鮮の衛星事案は朝鮮半島問題を根本的に解決することの緊迫性と必要性を再び明らかにした。中国は、対話と協議を通じて摩擦を解消し、各国の懸念を全面的にバランスよく解決し、朝鮮半島の問題を平和的方法で解決し、朝鮮半島の非核化と朝鮮半島および北東アジア地域の長期的な安定・平和を実現すべきだと一貫して主張している。6カ国協議はこの目標の実現を促す有効な枠組みだ。中国は国際社会と共に、6カ国協議プロセスを推進して、朝鮮半島および北東アジア地域の平和と安定を維持するために積極的に努力したい。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年1月23日