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江沢民元国家主席がキッシンジャー元米国務長官と会談

 中国の江沢民元国家主席は3日、上海でキッシンジャー元米国務長官と会談した。外交部(外務省)ウェブサイトが伝えた。

 江氏は「われわれは共にかつて世界の激変に立ち会い、中米関係の様々な困難を経験した。1971年にあなたはパキスタンから中国を秘密訪問し、1972年にはニクソン大統領の訪中に同行して、上海で『上海コミュニケ』を発表し、中米両国の長年の隔絶と対立に終止符を打ち、両国交流の扉を押し開けた。あなたは一貫して中米関係の発展に関心を寄せ、発展させ、40年余りで数十回訪中した。あなたは毛沢東主席や周恩来総理といった中国の歴代指導者と会ったことのある唯一の米国の政治家だ。中米関係へのあなたの貢献を中国国民は忘れることはない」と述べた。

 また「少し前に私は習近平主席と電話し、あなたとあなたの家族への親しい挨拶を託された。13億の人口を擁する中国のような大国には力強い指導者が必要なことをあなたは知っている。昨年の中国共産党の第18回党大会で習氏が中共中央総書記に選出され、今年3月の第12期全人代第1回会議で国家主席にも選出され、中国指導部の新旧交代が完了した。習氏は非常に有能で、知恵もある国家指導者だ。中国のように大きな国は間違いなく様々な問題を抱えうる。問題が起きるのは恐れることではなく、果断に処理することが肝要だ。最近、中国の新疆で暴力テロ襲撃事件が発生した際、習氏は果断に方策を決め、迅速に情勢をコントロールした。先月、習氏は米カリフォルニア州サニーランズでオバマ大統領と会談し、友好的な話し合いを長時間行ない、両国関係における多くの重要な問題や国際・地域問題について大変率直で誠意ある意見交換を行なった。これは中米関係の発展にとって大変有益だ」と述べた。

 キッシンジャー氏は「私は習主席とは数回しか会ったことがないが、その断固たる意志と勇気に深い印象を受けた。中国の新指導部はすでに一連の改革措置を打ち出した。こうした措置の実施は順風満帆とはいかないだろうが、困難を克服し、中国を指導して前へと発展させる揺るぎない意志と能力が習氏にはあると信じている。中国の新指導者に対するあなたの評価を聞き、中国の将来と米中関係の発展への私の確信は一層深まった。現在、米中関係は重要な歴史的岐路にある。もし米中両国が言い争えば、世界は分裂しうる。もし米中両国が真摯に協力できれば、米中両国にとどまらず、世界全体にとって利益となる」と述べた。(編集NA)

 「人民網日本語版」2013年7月23日

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