東北地区の水害対策について習近平総書記が重要な指示
中国東北部は14日以降降雨が続き、局地的に豪雨による水害が起きている。18日午後4時までに遼寧省、吉林省、黒竜江省の3省111県(区、市)の373万7000人が被災。85人が死亡し、105人が行方不明となり、36万人が避難した。倒壊したり著しく損壊した家屋は6万軒余り、農作物の被害面積は787.2キロヘクタール、直接的な経済損失は161億4000万元に上る。新華社が伝えた。
党中央と国務院は事態を強く重視。習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)は重要な指示を出し「増水期に入って以来黒竜江省と松花江流域および遼寧省の一部を中心に東北三省で深刻な水害が発生し、一定の死傷者と物的被害が出ている。各地の党委員会と政府、解放軍、武装警察部隊、無数の幹部・大衆は迅速に行動を起こし、水害対策を積極的に展開し、さらなる被害の防止に努めている。増水のピークはすでに過ぎたが、東北三省の状況は依然厳しい。油断せず、災害との戦いを完遂しなければならない。人民大衆の生命の安全を最優先に、行方不明者の捜索に全力を挙げ、洪水の危険にさらされた地域の大衆を速やかに避難させ、避難者の秋・冬の生活の手配を適切に行ない、しっかりと復興に取り組まなければならない」と指摘した。
李克強総理(中共中央政治局常務委員)も指示を出し、国家水害・干害対策本部に対して関係当局と共に、地方当局による水害対策の一層の強化を指導し、積極的に支援して、行方不明者の捜索、被災者の速やかな避難などに全力を挙げるよう要求した。
習総書記の指示と李総理の要求に基づき、国務院は姜力民生副部長(民生次官)をトップに、水利部(水利省)、国家発展改革委員会、財政部(財政省)、国土資源部(国土資源省)、交通運輸部(交通運輸省)、衛生計画出産委員会など関係機関からなる国務院作業チームを遼寧省撫順市の被災地に急遽派遣し、水害対策と被災者の救援を指導、支援した。
国家水害・干害対策本部も複数の作業チームや専門家チームを嫩江、松花江、黒竜江の水害対策の最前線に派遣して検査、指導を行なうとともに、速やかに必要な物資を配分した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月20日