「9月18日」は忘れるべきでないし、忘れられない
今年もまた「9月18日」がやって来る。(文:張紅。人民日報海外版掲載)
毎年この日には「国恥を忘れるなかれ」の声がことのほか大きく響き渡る。1931年9月18日は日本帝国主義による中国侵略の始まった日だ。80数年後の今日、軍国主義の幻影が再び日本政府の言動に見え隠れする中、人々は「9月18日」の記憶を絶えず新たにし、強めている。
日本は9月15日、12年ぶりに開発した新型固体ロケット「イプシロン」の打ち上げに成功した。この打ち上げは何を意味するのか?専門家の指摘によると、日本は長年、許容範囲ぎりぎりのきわどい手段を講じ続け、すでに大陸間弾道ミサイル(ICBM)の全技術における全ての障害を取り払った。弾道ミサイルを真に製造するにはまだ長い時間を要するが、ひとたび技術が成熟すれば、日本の弾道ミサイルは世界トップレベルに躍り出るだろう。
アジアにとって、世界にとって、反省を知らないうえに強大な攻撃力を持つ日本は何を意味するか?
安倍晋三首相は最近、21世紀の国際情勢に見合った国の地位を引き続き目指す必要があるとしたうえで、「積極的平和主義」に立って安全保障戦略を議論し、新「防衛計画の大綱」にも盛り込むよう指示した。安倍首相のこの発言によって世界は、歴史的な侵略の犯罪行為をみじんも反省しようとしない政府、隣国の民衆の感情を踏みにじり続ける政府、軍国主義を復活させようと手ぐすね引いている政府を目の当たりにした。
教科書の歴史歪曲であれ、「慰安婦必要論」の詭弁であれ、新軍艦「いずも」であれ、「731」と記された練習機であれ、麻生副総理のナチス発言であれ、安倍首相の「Japan is back」であれ、平和を願う世界の心を鋭い刃のようにえぐらぬものはない。