韓国で行方不明の中国人観光客10人見つかる (2)
○行方不明となった観光客、建設現場で不法就労
韓国のテレビも29日、この事件について報道した。テレビ画面に映し出された中国人観光客は、全員青い服とスリッパを身につけており、若者のようだった。同報道によると、昨年12月29日、19人の中国人が観光を装って韓国に入国した。19人は、ツアーガイドを騙すために荷物をホテルに置いたまま、あらかじめ準備されたタクシーで逃走、スネークヘッドと会った。スネークヘッドの紹介で韓国慶尚北道亀尾市の建設現場でアルバイトを始めた。
韓国法務部特別捜査チーム担当者は、韓国メディアの取材に対し、「我々は、すでに3人のスネークヘッドと10人の不法滞在者を逮捕し、残る9人の中国人の行方を追っている」と語った。崔氏によると、法務部は19人に不法就労をあっせんしたスネークヘッド3人を逮捕したが、この3人も中国人だという。法務部は、行方不明の中国人について、「彼らが、不法就労するために観光と偽り韓国に来たことは間違いない。スネークヘッドに紹介され、慶尚南道巨済市と慶尚北道亀尾市の工事現場で違法に働いていた」との見方を示した。
崔さんは、「中国人は、自国の建設現場で働いても月給3千元ほどだが、韓国で同じ仕事をすれば、1万元以上稼ぐことができる。中国のスネークヘッドは、一人あたり約3万元のあっせん料を取っており、19人で約60万元を受け取った」と話した。スネークヘッドは、不法就労あっせんの動機について、取材に対し、「賭けごとで多額の借金を背負ったため」と答えた。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年1月31日