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中国式年越しのために「帰省恐怖族」のプレッシャーが倍増

 「独り異郷にありて異客となり、佳節に逢うごとにますます親を思う」--。春節(旧正月)は一家団らんの節日。外地で苦労している中国人は、悩み事を忘れて帰省し、年を越すことを待ち望むものだ。ところが近年、帰省を待ち望むのではなく、恐れる若者がどんどん増えている。中国新聞網が伝えた。

 ■「心身ともに疲れる」帰途

 交通に時間がかかり、体力も消耗する。北京のある証券会社に勤める董莉さんは7年前に貴州省畢節市から進学のため上京し、そのまま就職した。春節に帰省して一家団らんすることを毎年心待ちにしているが、帰途の旅の疲れも頭痛の種だ。

 董さんは北京から貴陽まで30時間列車に揺られ、さらに3時間車に乗ってようやく実家にたどり着く。列車がひどく混雑してトイレに困ることなどを別にしても「7日間の休暇のうち4日間が移動でつぶれてしまうんです」。

 列車の乗車券がなかなか取れなくてお手上げ状態なので、董さんは飛行機で帰省することにした。「それが余りにも高くて、買うまで1、2週間ためらいました」と董さんはこぼす。北京から貴陽までの片道航空券が1900元もする。「一往復でiPhone 4Sが買えてしまいます」。

 ■お年玉などで出費がかさみ「金欠」に

 余りにも出費がかさむことも、多くの人が帰省を恐れる理由の1つだ。孫光遠さんはここ数日、年越しの帰省の費用を計算している。孫さんは大学で教えており、実家は河南省駐馬店市にある。昨年結婚したばかりで、慣習に従い、今年の新年からお年玉をあげ始める。

 孫さんの月収は8000元。北京での日常の出費にはまだ足りるが、帰省して年越しをするとなると「赤字の危機」に直面してしまう。「双方の祖父母、両親への贈り物だけで少なくとも1万2000元はかかります」。結婚したばかりの二人は親戚の子どもたちにお年玉をあげなければならない。両家の甥などで9人おり、予算は1800元だ。さらに両家のおじ、おば、いとこへの贈り物にも少なくとも1400元必要だ。こうした費用に加え、往復の旅費や食事をおごったりで、若い夫婦が年を越すのに少なくとも2万元かかってしまう。「年越しに帰省するのはやはり少しかないません」と孫さんはため息をつく。

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