韓国で行方不明の中国人観光客10人見つかる
中国人観光客19人が韓国で行方不明となった事件に30日、進展が見られた。現地で手配を担当した韓国大華国際旅行社の崔氏によると、韓国法務部特別捜査チームは先週金曜日(25日)、中国人観光客10人の所在を突き止めるとともに、この事件に関わった「蛇頭(スネークヘッド=中国人の密入国斡旋を行うブローカー組織)」の3人を逮捕した。新京報が報じた。
陝西省の観光ツアー一行19人は2012年12月28日、国際客船で大連港を出発、29日に韓国インチョン港に到着した。一行はこの日、インチョンのホテルで1泊したが、翌30日には全員が行方不明となり、ツアーガイドが警察に届け出た。これを受け、韓国出入国管理事務所が19人の捜索を開始した。陝西省観光局によると、行方不明となった19人は、全員身元が確認されているという。吉林・陝西の各省も、調査チームを立ち上げた。
韓国大華国際旅行社の崔氏は、次の通り語った。
「韓国法務部の職員がこちらに来て、今月15日に亀尾(グミ)市のマンションで10人の中国人観光客を発見したと話した。19人が行方不明となった後、韓国法務部は特別捜査チームを立ち上げた。彼らは、1カ月近くの間、数十台の監視カメラでしらみつぶしにチェックを行い、その時の録画時間は20時間に達した。度重なるチェックの結果、ついに一部観光客の行方が突き止められた。特別捜査チームは計10人を発見、引き続き残る9人の行方を探している。」