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誕生から7年、あまりパッとしなかった「FIFAクラブワールドカップ(W杯)」は、ついに「あってもなくても、どうでもよい存在」に成り果てたようだ。成都商報が伝えた。
かつて、毎年12月の第2週末は、サッカーファンにとって共通の祭日だった。この日、南米のコパ・リベルタドーレス杯チャンピオンと欧州チャンピオンズリーグのチャンピオンによる年間世界サッカー界王者決定戦が行われる。これが、中国サッカーファンにとって絶対忘れられない「トヨタカップ」だった。2005年、この「トヨタカップ」は廃止され、より試合数が多い「FIFAクラブW杯」に生まれ変わった。「トヨタカップ」は、南米と欧州のサッカー王者同士の一回対決だったが、現在の「FIFAクラブW杯」では、7チーム(6大陸の選手権王者および開催国王者)がトーナメント方式で試合を行うようになり、試合数・出場チームいずれも増加した。だが、試合のクオリティーは、高まるどころか逆にぐんと落ちた。今年の大会を例に挙げると、欧州の王者・チェルシーだけはサッカーファンお馴染みの名選手が顔を揃えていたが、優勝した南米覇者コリンチャス、モンテレイ(メキシコ)、オークランド(ニュージーランド)などのチームは、ファンからの熱い視線が集まることはなかった。
世界サッカー界の「双壁」対決と言われた欧州VS南米戦は、とっくに過去のものとなった。現在、最も実力があり、最も財政的に潤っており、球界スターが最も多いクラブは、ヨーロッパに集中している。南米大陸はどうしたのか?今のアメリカカップの惨状を見れば、かつて世界で最も輝いていた南米は、もう跡かたもなく消えてしまったことは誰にでも分かる。さらに都合が悪いことに、FIFAクラブW杯は、主催国・日本に利益をもたらしていない。スキャンダルが後を絶たないFIFA代理店のISL社は、放映権獲得競争からいち早く離脱し、ブラジルのTraffic社が簡単に放映権を得た。しかし、視聴率が10%未満という現実を見て、Traffic社も一時は放映権の放棄を考えたようだ。
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