「エジプト熱気球体験はツアー内容になし」中国旅行社
観光地として人気の高いエジプト・ルクツールで26日、観光客21人を乗せた熱気球が爆発・炎上する事故が発生し、19人が犠牲になった。中国大陸部に、熱気球体験を含む旅行プランを立てている旅行社はあるのだろうか?具体的な状況を北京の各大手旅行社に聞いた。京華時報が報じた。
■北京旅行社「規定の行程に熱気球体験なし」
大手旅行社のうち中国国際旅行社(CITS)本社の出境(出国)部の李萌・副総経理は取材に対し、「現在、エジプト行きのすべてのツアー旅行の行程中、ルクツールではツタンカーメン王の墓がある王家の谷やルクツール神殿などの遺跡観光がメインで、熱気球体験は手配していない」と回答。一方、中青旅出境旅游公司の韓葵・執行総経理は、「規定の行程にはいずれも熱気球体験は含まれていない。それは危険性を考えてのこと」と回答。「現地のガイドが観光客にオプションで熱気球体験を勧めるケースは確かにある」としたものの、「今回の事故を受け、現地の提携会社も観光客に熱気球体験を勧めてはいけないと規定した。また、ツアー客以外の個人観光客などが熱気球体験に参加したい場合でも、現地提携会社が今回の事故や安全リスクなどについて、事前に伝える」という。
■中国国内、熱気球体験はまれ
中国国内の現状に関して、CITS本社の国内部の孫立群・副総経理によると、現在、雲南省騰冲県など西部を除いて、中国国内の各人気観光スポットで熱気球体験を実施している所はほとんどない。旅行社が計画する行程でも、観光客がオプションとして自費で参加する場合を除き、熱気球体験は規定の行程には盛り込まない。また、契約書の中でも、旅行社は、熱気球体験や乗馬など危険の伴う活動に参加する場合、相応の保険に加入しておくよう、観光客に勧めている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年2月27日