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朴槿恵大統領が朝鮮半島に緊張緩和の機会をもたらすことを望む

 韓国の女性大統領、朴槿恵氏が25日に就任宣誓を行った。李明博前大統領よりも「温和」との分析でメディアは一致している。昨日の就任演説はこうした分析に対する最初の検証となった。朴大統領は朝鮮に「一刻も早い核放棄」を呼びかけるとともに、朝鮮半島の「信頼のプロセス」に言及した。就任演説で朝鮮に「核計画を放棄し、開放の道を選択する」ようにと強硬な要求を突きつけた李前大統領と比べると、いくらか抑えめの姿勢だ。(環球時報社説)

 朝鮮半島は大国の利益に取り囲まれているが、その安危は最終的には朝韓の手に握られている。朝韓が敵対の継続を拒みさえすれば、不倶戴天の敵となることを双方に強いることのできる外国勢力はない。

 李前大統領の対朝強硬路線は当初の目的を達成できなかった。任期中の5年間に韓国経済は坂道を下り続け、南北関係は著しく緊張し、天安沈没事件や延坪島砲撃事件が起きた。朝鮮は核活動をさらに激化させ、実戦に使用可能な核弾頭の保有に近づいたと見られている。

 朴大統領は朝鮮を訪問し、前の指導者の金正日氏に会ったことがある。朴大統領は流暢な中国語も話す。これらはみな、李前大統領の過激な路線を是正するための特殊で個人的な支えとなる。もちろん、個人の願望と経歴は地域情勢の現実の前ではもろくて弱いものだ。だが朴氏は期待に値する女性大統領だ。

 朝韓関係は韓国にとって地政学上の生命線であり、韓国の安全保障に対する他の全ての補償によっても、ソウルと平壌の敵対の激化を相殺することはできない。朴大統領の就任が、韓国がこの戦略上の軽重得失を真に理解する助けとなることを希望する。

 韓国の対中認識は過去数年間しばしば揺れ動いた。韓国世論は中韓の具体的溝に絶えず感情を高ぶらせてきた。だが韓国は中国が韓国最大の貿易相手国であるのみならず、朝鮮半島の安定を心から望んでいる国であることを目にしたはずだ。朝鮮の核放棄も朝鮮半島の平和維持も、中韓にとって同様に重要だ。複雑に入り組み、解決の極めて困難な朝鮮の核保有問題において中国がどうにもしようがないのは、偽りではない。

 中朝の友情が韓国の安全保障に実質的損害をもたらすことはありえない。いわゆる損害とは、対朝衝突時の韓国人の感情的な憶測だ。韓国は韓米同盟の協同性をもって中国に要求をしてはならない。中国の仲裁は朝鮮半島が緊張しつつも爆発を回避する上で鍵となる重みを持つが、韓国の安定は地域全体の安定の一部でしかない。

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