日本の空気清浄機 エアコンより高価でも大人気 (2)
▽日本製品の価格は高すぎると批判も
家電情報サイトの家電消費網がこのほど上海市の家電製品売り場を取材したところ、シャープ、ダイキン、パナソニックをはじめとする日本製空気清浄機は価格が1台あたり4千元から5千元のものが多かった。一方、国産ブランドの製品、たとえば亜都の製品は2千-3千元だ。一部の消費者は日系製品の価格を見た後、「日本の空気清浄機はエアコンや液晶テレビよりも高い」とため息をつく。空気清浄機が使用するフィルターの材料やイオン発生器などの部品のコストは数百元ほどで、エアコンの圧縮機や液晶テレビのディスプレーよりも大分安いはずだが、販売価格は逆にエアコンや液晶テレビよりも高いと。
夏普商貿(中国)有限公司の酒井功董事副総裁(取締役副社長)によると、シャープの空気清浄機がエアコンや液晶テレビよりも高いのは、第一に中国市場に投入しているのが新製品で、より多くの消費者に知ってもらうため、宣伝費をかけているからだ。第二に、中国市場で製品を販売するには、やらなければならない認証の手続きがたくさんあり、納めなければならない費用もたくさんあり、このためコストが増大するからだという。
かつて日本のエアコンや液晶テレビが中国市場に入ってきた時も価格は非常に高かった。だが国内メーカーが市場に進出して価格戦争が始まると、日本製品も価格引き下げを迫られるようになった。これについてある業界関係者は次のように話す。中国の家電メーカーは空気清浄機で研鑽を積み、独自の知的財産権を備えた技術の研究開発と市場での営業販売を強化し、日系メーカーに占領された空気清浄機市場のシェアを奪い返すべきだ。また価格戦争を通じて、国内の消費者に実益を与えるべきだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年2月25日