捜狐、社内で娯楽サイトへのアクセスを禁止
中国のインターネット検索大手「捜狐公司」(SOHU)は20日、「社員がオフィス内でゲーム・ショッピング・アダルト・賭博類のサイトにアクセスすることを禁止する」という新しい社内ネットワーク管理規定を発表した。社員からは、「一夜にして解放前の中国に戻ったようだ」と不満や戸惑いの声が上がっている。京華時報が伝えた。
20日午前、捜狐の多くの社員がショッピングサイトやゲームサイトにアクセスしたところ、「このサイトは会社のネットワーク管理規定によりアクセスが禁止されています」というメッセージと「弊社のネットワーク規定では、オフィス内でゲーム・ショッピング・アダルト・賭博類のサイトにアクセスすることは禁止されています」という説明が表示されたという。
驚くべきことに、同社が運営するオンラインゲームポータルサイト「17173.com」にもアクセスできなくなった。しかしその後、「同サイトにアクセス不能な状態では仕事にならない」という多くの社員からの強い要望によって、アクセス禁止は解除された。
捜狐の社内通達によると、業務上閲覧する必要のあるサイトがアクセス禁止になっている場合は、部の担当副総裁による書面のアクセス許可証を取得する必要があるという。
捜狐のある社員は「『自由なネット企業』を標榜する捜狐がこのような規制を設けるとは、あまりにも人間性に欠けるのでは?」と漏らしている。一方、「確かに、一部の社員は、勤務時間中にネットで買物やゲームをして、仕事の効率を大幅に下げている」と指摘する別の社員もいた。
捜狐社員の反応に対し、一部ネットビジネス企業から、野次馬的な意見やからかいの声が上がった。「携帯版淘宝(タオバオ)網」は中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」に、「捜狐社員のみなさん、お買い物は是非タオパオ網で!」と投稿。また、「京東商城」も、「捜狐の社員の方々、弊社のjd.comにアクセスして下さい。それでもだめなら、携帯アプリをダウンロードしてお買い物を」とのコメントが投稿された。新浪や網易の社員は、「代理購入いたしましょうか?大量購入なら割引できます」と揶揄(やゆ)している。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年3月21日