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衣類にコカイン溶液を浸し密輸を企てた外国人逮捕 アモイ

 税関総署が17日に発表した通達によると、厦門(アモイ)税関はこのほど、コカイン溶液を浸み込ませた衣類を海外から輸送するという新たな手法で密輸された麻薬を押収した。主犯は、アモイの私立幼稚園で英語を教える外国人教師という。アモイ税関は、起訴審査のため今回の事件をすでに検察院に移した。京華時報が報じた。

 アモイ税関郵便局内事務所は、北京税関密輸犯罪捜査局から提供された情報を手掛かりに、ブラジルからアモイに輸送された速達国際郵便に対して重点検査を実施した。山積みになった速達小包を前に、麻薬探知犬が包みの臭いを一つずつ嗅いでいき、ある小包の前で坐りこんだ。調査員がその小包を開けてみると、意外なことに、中身は3本のホワイトジーンズで、それぞれ透明なビニール袋で包まれていた。調査員が持ち上げてみると、ジーンズは大変湿っぽく、まるで長い間液体に浸されていたような感触だった。ジーンズに浸み込んでいた液体について、試験紙を使って検査したところ、コカインの陽性反応が出た。公安部門による正式鑑定の結果、その液体には麻薬のコカインが含まれていることが確認された。最終的に、これらのジーンズ3本から、正味重量299グラムのコカインが分析・抽出された。 

 溶液を衣類など日用品に浸して密輸しようとした麻薬を押収したケースは、アモイ税関では初めてという。今回のコカイン密輸事件を企てたCarlos容疑者は、アモイの私立幼稚園で英語を教えている教師だった。同容疑者は、中国語を学ぶ留学生として中国に入国、留学ビザの期限が切れた後も中国で不法滞在を続け、その後アモイで英語教師の職を得た。ネット上では、「アモイ大学留学生兼英語教師」と自分の身分を称し、インスタントメッセンジャー「QQ」を通じて中国人と知り合いになり、彼らを信用させ、「自分はしばらく中国から離れる」と嘘をつき、「海外からの郵便小包を代わりに受け取って欲しい」と彼らに依頼した。そして、この小包の中身は麻薬だった。(編集KM)

 「人民網日本語版」2013年6月18日

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