アシアナ機事故、原因解明進む テロの可能性なし
米サンフランシスコ国際空港で現地時間6日午前、乗客・乗員307人を乗せた韓国アシアナ航空の旅客機が着陸に失敗、炎上する事故が起こった。この事故で中国人2人が死亡、182人が負傷し病院に運ばれた。アシアナ航空によると、乗客には141人の中国人が含まれていたという。人民日報が報じた。
事故発生後、緊迫した雰囲気の中で各種救援作業が行われ、事故原因に関する調査が進められた。米国家運輸安全委員会(NTSB) の デボラ・ハースマン委員長は7日、「我々はすでに、回収された事故機のフライトレコーダー(ブラックボックス)を精密分析のためにワシントン本部に送った。また、近いうちに機長に事故の状況を詳しく尋ねる」と語った。
○米国政府:「テロの可能性なし」
米国政府の担当者は、「オバマ大統領は、今回の事故で犠牲となった方々および遺族に心からの追悼の意を示した」と語った。米連邦捜査局(FBI)によると、今回の事故とテロとの関係性を示す根拠となるものは見つかっていないという。
韓国の朴槿恵大統領は7日、「今回の事故で犠牲となった乗客とその遺族に、心より慰問の意を表したい。韓国関連部門は、一日も早い事後処理に一致協力して取り組むと同時に、乗客の皆さんを可能な限り援助する方針だ」と語った。
アシアナ航空のユン・ヨンドゥ(尹永闘)社長は、7日午後に記者会見を開催し、事故の状況と善後処理作業に関する説明を行った。ユン社長は、「今回の事故で、多くの乗客とその家族、国民の皆さんに多大な心配とご迷惑をおかけした。このことについて、大きな責任を感じており、深くお詫びを申し上げる」と頭を下げた。
ボーイング社は、事故発生当日、「サンフランシスコ空港でアシアナ航空214便の着陸時に事故が発生したことで、犠牲者が出たことについて、遺族や友人に深い慰問の意を表する。また、負傷者の方々の一日も早い回復を願っている」と短いコメントを発表した。また同社は、NTSBからの求めに応じ、技術面での調査協力を行う意向を明らかにした。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年7月8日