上海、北京などで空港セキュリティチェックが厳格化
飛行機を利用する予定の人は、できるだけ早めに家を出た方が良い。北京首都空港第3ターミナルで今月20日、爆発事件が起きたことを受け、上海、北京、深センなどの空港では同日より、セキュリティチェックが厳格化された。22日に上海虹橋国際空港第2ターミナルを取材したところ、ターミナルへの入口全てに爆発物検査所が増設され、搭乗客は搭乗前に少なくとも3回の検査所を通るようになっていた。通常のセキュリティーチェックポイントでは、全ての乗客が靴を脱ぎ、ベルトを外す必要がある。新聞晨報が伝えた。
▽空港入口で爆発物の抜き打ち検査
虹橋空港の第2ターミナルでは22日午前、爆発物の検査が大幅に強化されていた。どの入口からターミナルに入る場合でも、爆発物検査所を通らなければならない。地下1階にある、地下鉄駅からターミナルへの入口にも検査所があり、金属探知ゲートの後ろに2人の検査員が立ち、検査設備が置かれていた。検査員は時折、先端に白い布がついたサンプラーで搭乗客の荷物の表面をこすり、検査設備で検査し、安全が確認された後に通行を許可していた。検査時間は1人あたり20秒前後。こうした検査所は2階の到着ロビーを含む各入口に設けられているという。
ある検査員は「入口の検査所は第一関門」と語る。多くの検査所は爆発事件のあった20日の夜に早速増設され、主に搭乗客の荷物の抜き打ち検査を行っている。特に疑わしい荷物や顔色・挙動に異常が見られる搭乗客に対して重点的に検査を行うという。「多くの検査員は他部門から臨時で動員された。今回の検査に対する要求はとても厳しく、ある検査所では22日午前だけで約70人に検査を行った。検査を受ける搭乗客も多くが理解を示し、協力的だった」。
第2ターミナルの出発ロビーからセキュリティチェックポイントに向かう通路には「第2関門」がある。そばには「爆発物検査所」の看板が掲げられ、「ライター、マッチ、液体物の持ち込みを禁止」などと大きく書かれている。搭乗客は約10人ごとに検査待機エリアに入り、検査が終わった後、前に進むことができる。それぞれの入口には通常よりもかなり多い10人あまりの検査員が配備され、子どものリュックまで検査の対象となっていた。
▽出発時刻の2時間前には空港へ
夏は飛行機の利用者が多くなるため、時間に余裕を持って空港に到着した方が良い。特に観光のピーク期に出かける場合は通常時よりもさらに30分余裕を見て、出発時刻の2時間前には空港に到着した方が良い。
▽荷物を減らす
セキュリティチェックをスムーズに通過するためには、機内に持ち込む荷物をできるだけ減らすと良い。機内に持ち込む必要のない荷物はチェックインの際にカウンターで預けることができる。
▽事前にオンラインチェックイン
東方航空などは、ネットを通じてオンラインチェックインができる。預け手荷物がない場合は、家で事前にチェックインしておけばスムーズに搭乗できる。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年7月23日