|
2013年省都級都市の高温ランキング(8月5日午前2時更新) |
中国各地は異常なまでの高温に見舞われている。上海では140年ぶり、杭州では60年ぶりに、最高気温記録をそれぞれ更新した。中国気象局が7月30日に発令した重大気象災害(高温)2級緊急対応は、高温に対する緊急対応としては過去最高レベルのものとなった。京華時報が伝えた。
1人の人間だけが「暑い」と感じる場合、個人的な体質の問題である可能性が高い。しかし、都市の住民全てが「暑い」と感じるならば、それは天気の問題だ。高温が続くと、人々の正常な生産活動に深刻な支障をきたす恐れがあり、それは「災害天気」と見なされる。上海や杭州ではここ数日、猛烈な高温が続き、「自然災害」と認められた。自然災害は関連措置を講じて防止する必要がある。高温警報を発令するだけでは不十分で、熱中症を予防し体温を下げるなど各対処法を強化しなければならない。
ひとたび高温が災害となれば、政府にはやるべき事が沢山ある。まず、市民の生活面での安全を可能な限り保障する一方で、正常な社会生活の営みを保障し、安全生産を確保し、災害による損害を軽減するため必要措置を講じる必要がある。中でも最優先すべきは市民の安全保障だ。当然、これらは全て政府の公共サービス強化に関わることであり、政府が担うべき重要な職責である。高温が各地で猛威をふるっている今、各地の政府部門はタイミングを見計らって考え方の転換を図り、台風・水害・地震などの自然災害に対応するのと同じように、高温に具体的に対処しなければならない。
政府部門は市民生活を保障するために、高温警報を随時発令する以外に、次のような具体的措置を講じるべきだ。
1 住民の生活用水や電気を全力で確保し、断水や停電が原因による被害を防ぐよう努める。
2 市民が納涼できる場所を確保・開放し、エアコン設備が整った公共スペースや事業スペースに対して、積極的に市民に開放するよう呼びかけ、高温による死亡事故の発生を根絶する。
3 弱者に特に関心を寄せ、高齢者・身体障害者・ホームレスの人々が高温の季節を無事に過ごせるよう支援する。
[1] [2]