マレーシアでバス事故 中国公民含む37人死亡
マレーシア有数の高原リゾート・ゲンティンハイランドで21日、乗客53人を乗せたバスが谷底に転落するという事故が起こった。マレーシア政府が発表した最新情報によると、この事故でこれまでに少なくとも37人が死亡した。マレーシア警察は、犠牲者には中国公民1人が含まれているが、身元は現在確認中だとしている。人民網が伝えた。
21日付マレーシア「星州日報(電子版)」の報道によると、今回の事故でこれまでに37人の死亡が確認されており、うち32人は中国系の現地観光客という。米CNNは21日、「マレーシア警察と現地消防部門によると、事故を起こしたバスには、中国人・タイ人・バングラデシュ人の外国籍乗客3人が乗っていたことが確認されている」と報じた。
駐マレーシア中国大使館領事部が21日に明らかにしたところでは、大使館は事故当日の夕方、マレーシア警察から、「犠牲者の中には1人の中国公民が含まれている模様だが、具体的な身元については現在確認中である」との連絡を受けた。
21日付AP通信報道によると、転落事故は、マレーシア有数の高原リゾート地であるゲンティンハイランド・ロード沿いにある有名観光スポットChin Swee Cave(清水岩)付近で発生した。ここは、マレーシアの首都クアラルンプールから車で約1時間離れた地点で、リゾートからクアラルンプールに戻るために険しい山道を下っていたバスは、制御が効かなくなり、60メートル下の谷底に転落した。現地テレビ局の報道によると、事故発生現場の道路周辺は、密生林に覆われており、当局はクレーン車を出動させて救援活動にあたった。
「マレーシアのカジノ王国」と称されるゲンティンハイランドは、マレーシア・パハン州ティティワングサ山脈の中腹東斜面、首都クアラルンプールから東北約50キロメートルの地点に位置する。国内有数の観光・リゾート地であり、東南アジア最大規模の高原リゾート地でもある。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年8月22日