中国、旅行者が見切り発車で春節の予約を始める
最近、中国のネット上で2014年の元旦は5連休で、春節(旧正月、来年は1月31日)と国慶節(建国記念日、10月1日)は9連休という書き込みが話題になった。同書き込みは、中国国務院(政府)が発表した正式なものではないことが既に明らかになり、ネットユーザーにとっては「ぬか喜び」となってしまったわけだが、多くの人が連休を待ちわびていることははっきりした。まだ正式な祝祭日は発表されていないにもかかわらず、春節期間中の旅行商品には既に予約が殺到しているという。 北京晩報が報じた。
クリスマス・元旦の人気旅行先は香港、海南島
旅行予約サイト・携程旅游の今年のクリスマスや来年の元旦などの旅行の予約データによると、旅行者の60%が有給休暇を2日利用し、週末とクリスマス、元旦を繋げて、4-6連休にしている。特に人気なのは12月28日、29日を出発日とした旅行だ。また、海外旅行に出かける旅行者も多いようで、既に元旦旅行を予約している旅行者の6割が海外旅行だ。うち、香港や澳門(マカオ)、台湾、日本、韓国、タイのほか、プーケット、ハワイ、モルディブなどの海が美しい島も人気となっている。一方、中国国内では、暖かい海南島の三亜市や厦門(アモイ)などの南方地域のほか、吉林省と朝鮮の国境地帯にある長白山や黒竜江省哈爾濱(ハルビン)市にある亜布力スキー場、同市の氷祭りなども人気だ。
春節旅行の予約が既に殺到
来年の祝祭日は正式に発表されていないものの、春節に旅行を予定している人たちは既に予約を始めている。旅行社数社によると、同時期の旅行商品が既に発売されており、東南アジアや欧洲、米国、オーストラリア、南アフリカなどが人気の旅行先だ。価格は平常に比べて20-30%高くなっている。
旅行予約サイト・途牛旅游網のスタッフによると、「春節の海外旅行のうち、最も早く発売されたのは米国やカナダ行きの商品で、既に予約のピークを迎えている。同期間のツアー代金は平常より、2000-3000元(3万2千-4万8千円)高い」。また、中国では10月1日から「旅游法(観光法)」が施行されたこともあり、同期間の旅行料金が昨年よりも10-20%上昇しているという。平常と比べると20-30%高。中国人旅行者に最も人気があるのは、南半球のオーストラリアで、春節の時期の航空チケットやホテルなどが予約でいっぱいになり値段がさらに高騰している。例えば、北京から出発して、オーストラリアのケアンズやメルボルンを10日間旅行するツアーの値段は、12月が約2万3000元(約37万円)であるのに対し、春節期間中は30%高の3万元(約48万円)となっている。
旅行社・衆信旅游の関係者によると、2014年2月7日から冬季五輪が開催されるロシアのソチに五輪観戦に向かう5-7日の旅も人気が高まっている。最も早い商品で、春節の連休中に出発するツアーなら値段が3万元に達しているものの、スポーツファンの間で人気になっているという。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年11月26日