2013年1月18日    メールマガジン登録I-mode登録中国語版日本版
人民網日本株式会社事業案内  更新時間:08:31 Jan 18 2013

住宅購入を急ぐ中国の若者 その理由は? (2)

 ある入社した大卒者と話をしたところ、今一番の望みは「家の購入」だと語った。筆者はこの若者に対して、次のように説得した。あなたは20代前半でなぜ家の購入を急ぐのか、卒業したばかりで貯蓄もないのに、親のすねかじりになってしまう。学費を払ってもらっただけでも大変なことなのに。家を購入したら、月数千元のローンを負担することになり、疲れてしまうだろう。若いうちに勉強し、外に出たほうがいい。こう説得すると、若い同僚は沈黙し、何度も頷いた。彼が私の説得を受け入れたかは分からない。私はその後、お節介なことをしたと少し後悔した。それに、私に家を買うなと言われてその通りにし、後で住宅価格が高騰したらどうするというのか。

 ある調査によると、中国の若者は平均27歳で住宅を購入しているが、先進国と比較すると約1世代分の時間を繰り上げたことになる。日本とドイツは42歳、台湾地区は36歳、米国は30歳以上だ。中国の若者はなぜ住宅購入に熱心なのだろうか。これは、恒産を持つ人はいつまでも変わらない意志を持つという伝統的な観念、それから複雑な現実と関連している。住宅価格の高騰を受け、今買わなければ一生買えなくなると焦る。家がなければ結婚できず、女性側の母親から許してもらえない。家を購入しなければ賃貸しかないが、家賃も安くなく、しかも家賃まで高騰している。若者が低所得者向けの住宅の賃貸を申請するのも、容易なことではない。一部の都市では住宅と戸籍が結びつけられており、家を購入しない場合は不便だ。これらの事情から、どんなに狭い家でも、それがあれば帰属感が生まれる。これは若者が思い切って住宅を購入する原因でもある。

 「なぜ私たちの人生と夢を家に縛り付けなければならないのか。私たちのすべての努力、すべての希望はただの家だけ。こんな人生は悲し過ぎないだろうか」これはテレビドラマ「蝸居」の台詞で、多くの共感を呼んだ。仮に定住者のすべてに住まいが与えられ、成熟した賃貸体制が構築されており、家と人の尊厳に高い関連性がなければ、これほど多くの若者が住宅購入を急ぐはずがない。ゆえに、路氏の「35歳前に家を買った若者は、将来性がない」という発言は半分だけ正しいと言える。実際、多くの人は35歳以降になっても家が買えない。それに35歳まで家を買わなければ、有望な人になれるというのか。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年1月18日

[1] [2]

印刷版|コピー|お気に入りに登録
  • 分かち合うへrenren.com
  • 分かち合うへt.qq.com
関連記事
みんなの感想

名前

コメントを書く コメント数:0

   

最新コメント
  週間アクセスランキング
  評 論
  中国メディアが見る日本 
  おすすめ特集

地方情報

北京|天津|上海|重慶|吉林|遼寧|河北|山西|山東|河南|江蘇|浙江|安徽|福建|江西|湖北|湖南|広東|広西|海南|四川|貴州|雲南|西蔵|青海|陝西|甘粛|寧夏|新疆|香港|澳門|台湾|黒竜江|内蒙古