住宅購入を急ぐ中国の若者 その理由は?
出版プロデューサーの路金波氏が15日に投稿したミニブログが、ネットユーザーの間で熱い議論を巻き起こした。路氏は条件の整った中国本土の青年に対して、「世界を理解したければ、30歳になるまでに台北・東京・ニューヨーク・ラサの4都市を訪問すると良い」と提案し、「35歳前に家を買うような若者は、将来性がない」と述べた。多くのネットユーザーは、路氏の語る将来性の基準とは何かと疑問を投げかけており、自らを他人の人生の指導者とするべきではないと非難した。中国青年報が伝えた。
将来性とは何か。出世することか、人よりも豊かになることか。若手作家の韓寒氏のようないわゆる「オピニオンリーダー」か、それとも路氏のような自称・人生の指導者か。人によって、将来性に対する理解は変わってくる。社会が多元化した今の時代、将来性を成功の唯一の基準とするべきではない。路氏のように自ら得意になり、成功者を自認する「将来有望な」人は、きっとまだ家を買っていないのだろう。
当然ながら路氏の発言は、若者に家の購入を焦らず、若いうちに外に出て世界を見るよう提案したものだろう。これは確かにその通りだ。古人もまた、本から得た知識の他に、自らの足で見聞を広めるべきだと言っている。住宅価格の高騰という現実において、ローンを組み住宅を購入した場合、深刻な圧力を受けることになる。学者の秋風氏は、「高額な不動産価格は若者の愛と創造力を破壊した。彼らは本来ならば詩を詠み、友と旅行し、読書会を開くことができた。しかし現在の若者は大学を卒業した途端に中年になり、生活のために細々と計算するようになる」と語った。家の購入は自由を失うことを意味し、消費や旅行を慎み、夢を抱けなくなる。