中日韓FTA交渉が今月末に始動 日本の姿勢が全局に影響 (3)
申氏も同様の見方で「韓国は多国間ではなく二国間協力により関心を持っている。韓国はすでに米欧を含む主要国・地域との二国間交渉を完了し、現在は中国とも二国間協定について話し合っている。市場統合が実現すれば、韓国はアジア貿易のハブとして、投資、貿易双方で利益を得られる」と補足した。
「北東アジア地域では中日韓FTA交渉は二国間交渉よりも困難だ。中韓が現在進めているFTA交渉は、中日韓交渉より早く妥結するかもしれない。中韓交渉は2012年5月に始まったので、2013年末には妥結したい」と申氏は指摘。「中韓FTA交渉が妥結すれば、中日韓交渉妥結の可能性も少し高まるかもしれない」と述べた。
日本はかつて、日本が主導し、韓国がそれに続き、さらに中国が続くという雁行型の東アジア経済構造を提唱した。だが韓国は産業の発展に伴い、ハイテク、電子分野で徐々に日本に追いつき、追い越した。中国も徐々に大市場の強みを備えるにいたり、日本は脇へ追いやられている。このため日本は最も望んだ投資協定締結後、FTA交渉始動の意欲が事実上減退している。
「FTA交渉が始動すると、相互利益を最大化できるのは中韓両国で、日本は米国主導のTPP参加という制約に直面する」と趙忠秀氏は指摘した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年3月21日