中米戦略対話が開幕 金融問題に両国が注目 (2)
中国の金融改革に注目
初日は午前に出席者全員が同じ議題について話し合った後、午後は戦略対話と経済対話に分かれた。中国国務院の汪洋副総理と米財務省のジェイコブ・ルー長官が経済対話を主宰し、楊潔チ国務委員(チ=竹かんむり+褫のつくり)、ケリー国務長官が戦略対話を主宰した。
米財務省によると、「高度開放」、「市場化」、「金利の自由化」、「為替相場の自由化」などの問題は依然として重視されており、いずれも「力強く強調する」、「力強く推進する」などの強い言葉で修飾された。米国の高官は、中国の改革の必要性を強調し、「両国の高度に開放された投資・貿易関係の構築、為替相場改革、為替相場・金利に対する市場の決定的な作用の形成を力強く推進する」と語った。
中国金融改革の促進は、中米戦略対話の重要な内容だ。米連邦準備制度理事会のバーナンキ議長、中国財政部の楼継偉部長、中国人民銀行の周小川総裁は、中国金融の安定と開放、米国の量的緩和策(QE)と中国金融について、議論を掘り下げることになる。中国の開放加速は、米国にとって重要な戦略的意義を持つ。米国の高官は、「今回の中米戦略・経済対話は、オバマ大統領のアジア太平洋回帰戦略の重要な一環であり、我々は中国側との提携を強化していくことになるだろう」と話した。
中国は米国のQEに、米国は中国の資金不足に注目している。米国務省の高官は、中央銀行(中国人民銀行)の資金不足への対応を評価し、「中央銀行と政府の対応は中国の金融改革を市場化に向かい発展させるという、強い意志を示した」と指摘した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年7月11日