円安で日本の商品をネット購入する人急増 化粧品は男性にも人気 (2)
安価な日本製化粧品が人気
中国の若いネットユーザーが購入している海外の商品を分析してみると、主に、美容・化粧品や服などであることが分かる。このほか、ベビー用品や電気製品、食品、飛行機のチケットなども人気の商品だ。「淘宝網」のうち、企業と個人の取引(B2C)を扱う「天猫」の大手化学メーカー「花王」のフラッグショップでは、花王の紙おむつの販売量が1カ月で8千件近くになっている。
長年日本で暮らしている劉さんは取材に対して、「昨年に円安が始まって以降、『商機』とにらみ、ネット上で日本製化粧品の代理購入を始めた。例えば、マックス ファクターのスキンケア『SK-II』(250ミリリットル)は、中国国内では1420元(約1万7千円)で販売されているが、日本では11529円(約715元)で仕入れることができるため、私は810元(約1万3千円)で販売している。輸送費を差し引いても、80-100元の利益がある」とし、3月にショップを立ち上げてから、「1週間に1-2件の代理購入の注文がある」と語った。
劉さんによると、安価な化粧品はさらに人気があるという。「例えば、資生堂の洗顔専科パーフェクトホイップは、1カ月で100個以上売れる」。仕事が忙しく旅行に出かける暇のないホワイトカラーや海外にでかける経済能力のない大学生などにとって、eコマース(電子商取引)が、家にいながら世界にデビューするルートとなっているのだ。
日本製化粧品、購入者の6割は男性
「支付宝」の同報告によると、インターネット上の海外サイトでショッピングをするのは主に、北京や上海、広州(広東省)など大都市のネットユーザーで、20-30歳の若者が主力だ。うち、日本の商品の購入が最も活発なのは上海のネットユーザーで、消費総支出は中国全土の21%を占めている。以下、北京(14.4%)、広東省、江蘇省、浙江省と続いた。
一方、日本の美容・化粧品を主に購入しているネットユーザーに、男性が多く潜んでいるのは注目に値する。支付宝の統計によると、日本の商品を買っているネットユーザーのうち、男性の割合が約65%に達している。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年8月8日