中国の旅行者にマナーある海外旅行を呼び掛ける提案書
昨年、海外旅行に出かけた中国人の数は述べ8300万人を超え、中国は同分野において世界でも最も急速な発展を記録した。一方、中国の国民が海外に行けば、一人ひとりの言動が中国のイメージを作ることになり、中国の道徳観や国民の素行が明らかになる。海外旅行におけるマナーを向上させ、素行を改善することは、旅行者自身、そして旅行業に携わる人の責任だ。習近平国家主席の呼び掛けに積極的に応じ、「中国国際旅行社総社」は、海外旅行者や旅行社など旅行業に携わる人に以下の点を提案した。人民日報が報じた。
一、旅行業従事者は、職責を果たし、率先して模範を示す。海外旅行を扱っている旅行社やその経営者、ガイドなどは、中央精神文明建設指導委員会や中国観光局が発表している「中国公民海外旅行行為ガイド」を率先して実践し、マナーある言動で旅行者に模範を示す。また、経営行為を規範化し、紀律や法律を順守し、契約を守るなど、職業道徳を固く守る。旅行者がマナーある観光をするよう導く職責を確実に果たす。旅行前に説明や研修を行い、旅行中も注意を呼び掛け、帰国後、さらなる向上を目指す。旅行者の素行不良をすぐに注意し、旅行者が中華文明の良き伝播者、実践者となるよう導く。
二、旅行者は礼儀をわきまえ、マナーある観光をする。中国の国民が海外旅行をするということは、自分だけでなく、国家のイメージにも関係する。旅行者一人ひとりは、法律を順守し、公徳を固く守る。礼儀正しくし、環境を大切にし、訪問先の現地文化や習慣を尊重する。マナーある言動により、自分や中国のイメージを向上させなければならない。
三、社会各界が共に努力し、共に新しい風を作り出す。海外を旅行する中国人の数は非常に多く、影響力も大きい。そのため、社会の各方面が共に努力し、マナーある旅行をするという風潮を作り出さなければならない。その点で、貢献者を顕彰する一方、悪い素行が見られる場合には矯正を与えなければならない。社会の各界が、国のイメージを損なうマナーの悪い行動に対して「No」と言う姿勢を示し、国民一人ひとりが「監督」となって、マナーある旅行という風潮を作り出さなければならない。
中国人が海外に足を運び世界を見るということは、世界が中国を見るということでもある。そのため、国民一人が協力し、まず自分が、そして今日から少しずつ始めるという姿勢を示し、海外旅行におけるマナーを向上させ、礼儀と文明を誇る中国を世界に発信することで、民族復興と「中国の夢」を実現するために貢献しよう。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年8月1日