中国軍初のオンライン戦争ゲーム『光栄使命OL』がリリース
7月30日、プレスブリーフィングで『光栄使命OL』を実演する将兵 |
中国初の空母に乗り釣魚島(日本名・尖閣諸島)を遙かに望む、釣魚島の軍事基地で侵略者を迎え撃つ……。こうした感情の高ぶる場面を普通の人でも体験できる。中国軍初のオンライン戦争ゲーム『光栄使命OL』が8月1日の建軍記念日に全国のプレイヤー向けにリリースされ、さらに完全なものにしたうえで、軍のネットワーク内で運用される。
『光栄使命OL』のベースとなったのは南京軍区の主導で開発された独自の知的財産権を持つスタンドアローン版『光栄使命』。『光栄使命』は2011年末に全軍部隊に配布され、一部基層部隊で訓練にも取り入れられ、将兵から人気を博した。地域をまたがる多人数によるオンライン対戦を実現し、軍事力強化と愛国の国防意識を広めるため、今年6月に『光栄使命』のオンライン版である『光栄使命OL』の開発に成功し、部隊内での試用も始まった。オンライン版は中国初の空母、釣魚島防衛、震災救援などの内容を加え、「釣魚島」「中国空母」を含む地図やシーン設定を盛り込んだ。プレイヤーはチームを組んでコンピュータの演じる仮想敵を阻止したり、「紅白対抗」シミュレーションを行なうことができる。
『光栄使命OL』は中国で初めて現役特殊兵の動きをモーションキャプチャーで取り込んだゲームでもあり、音声も全て現役軍人のものだ。スタンドアローン版と比べ、『光栄使命OL』は実用性とゲーム性がより高い。光栄使命網絡科技有限公司の担当者は「『光栄使命OL』はオンライン対戦の要求を満たすだけでなく、初めて全国の青少年プレイヤーに開放し、軍事マニア、戦争ゲーム愛好者のチェックを受けるもので、青少年に対する国防教育の役割を発揮する」と説明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月1日