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中国市場で日系車回復が顕著 侮れない勢い (2)

 第二段階は、2011年から2012年8月まで(領土問題発生まで)だ。一方、中国の自動車市場は調整が始まり、成長スピードがやや緩やかになった時期である。またもう一方、日系車にありがちな欠点が根本的な解決をみず、的確な市場調整に対応する施策がなかったことが挙げられる。日系車の成長スピードは中国の市場全体を下回り、市場価格も下がる傾向が止まらず、市場は非常に疲弊していた。2011年、中国の乗用車市場販売台数は全体で1447万2400台と5.19%の成長で、うちセダンの販売台数は1012万2700台と、6.62%の伸びを得たが、日系車の乗用車販売台数は280万7400台、増加率は4.43%と、平均伸び率から0.74ポイントも低く、中でもセダンは販売台数で218万7300万台と1.33%しか伸びず、セダン市場全体の増加率平均より5.29ポイントも低くとどまった。日系車の市場販売額は乗用車で19.40%、うちセダンが21.61%だった。2012年は、中国の乗用車市場販売台数は1549万5200台と7.07%増で、うちセダンの販売台数は1074万4700台と6.15%増。しかも日系車の販売台数の下げ幅は大きく、乗用車で254万2000台と9.28%のマイナス、うちセダンは196万4200台で10.20%のマイナスだった。日系車の市場販売評価額の下がり方はさらに凄まじく、乗用車で16.40%とマイナス3.0ポイント、セダンは18.28%と同期比3.33ポイントも下がった。

 第三段階は、2012年9月から2013年3月で、9月の釣魚島領土問題発生以降、日系車は市場から「総すかん」をくらい、冷や飯を食らっていた日系車はさらに追い打ちをかけ、この段階の販売台数は低迷、市場価格も引き続き下がり続けて10月には史上最低を記録した。9月度の乗用車販売台数は16万台でマイナス40.82%、市場価格は12.16%と8.33ポイント下げた。10月度の市場はさらに悲惨さを増し、乗用車販売台数は9万8900台でマイナス59.41%、市場価格は7.61%と12.34ポイント下げた。うちセダンの販売台数は8万1100台で市場価格はひとケタまで下げた(8.96%)。2013年の第1四半期、日系車市場は前年四半期よりも持ち直したが、以前のように回復していない。乗用車販売台数は59万4000台、販売台数全体の13.43%で、うちセダンは販売台数45万6400台とセダン全体の15.33%を占めている。

 第四段階は2013年4月から現在までだ。日系車の販売台数、市場価格はともに全体的にまだ低迷しているが、その下げ幅は明らかに狭まっている。複数の中日合?自動車会社が市場で日ごとに回復してきている。広州ホンダ、広州トヨタの販売台数は4月からプラスに転換した。広州ホンダは7月度 3万2000台を売り上げ31.29%増になり、これまで7カ月の販売台数が20万9200台で4.23%増にとどまっていたが、勢いを増している。広州トヨタの7月度販売台数は3万2000台を超え、これまで7カ月間で20万9200台だったが、平均して同期比より記録を伸ばしている。東風日産の販売台数は乗用車トップ10位以内に入り、7月度は7万100台を売り上げ、6位につけた。1-7月の累計販売台数は46万5400台で第7位だ。一汽トヨタは7月度の販売台数4万2800台、再びトップ10の企業にランクインした。(9位)そのほかの数社も難しい局面にあるものの、個別の車種では市場で人気となっている。東風ホンダのMPVエリシオンは3ケタの伸びを見せ、SUVのCRV 2.0Lは需要が旺盛なニーズを得ている。長安スズキはこれまでの7カ月間で新型アルトが3万6800台と17.66%増、スイフトも1万8100台で41.16%増と好調だ。

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