広州モーターショー:雌雄を決するドイツ車と日本車 (3)
ここ2年間の広州モーターショーでは、日系車の低迷脱出、中国での日系車の今後などが、メディアの注目ポイントとなった。今年9月以降、日系車はやや回復し、広州ホンダ、東風日産、広州一汽トヨタはターゲットを絞った新たな戦略配置を行い、製品ラインを拡充し、戦略を調整した。また、将来性を見据えて、ハイブリッド車の導入にも力を入れている。これらの策略は、果たして成功をおさめるのだろうか?
トヨタをはじめとする日系車企業は、次から次へとさまざまな打撃に遭った後、早々と戦略調整を行っていた。たとえばトヨタは昨年の広州モーターショーで、「中国のトヨタ」と銘打ち、戦略面でさらなる本土化を目指した。また、ホンダやトヨタのハイブリッド戦略は、ドイツ車に大きな一撃を与えることが予想される。
今回の広州のモーターショーは、日系車の大反撃の前座とならねばならない。ここ数年の市場での落ち込みによって、日系車企業は今までの反省から中国市場での戦略練り直しを強いられ、そのためにはある程度の期間が必要だった。今年に入り、ホンダもトヨタも、新車やハイブリッド車を含め戦略を一から見直し、全てをお披露目した。
華南市場で競争の主役となるのは、ドイツ車と日系車だけに限らない。今回の広州モーターショーでは、今後の成長が見込まれる新車の数々が披露されただけではなく、大きな飛躍力を秘めた、中国国産自動車も大きな存在感を示した。
巨大な中国自動車市場には、あらゆるものが含まれている。だが、日系車とドイツ車はこれまでずっと、ニ大流派だった。家庭用であれ業務用であれ、ドイツ車と日本車の比較をめぐる議論は、絶えることがなかった。日系車が底まで落ち込んだ後、VW、アウディ、BMWなどのドイツ企業は、誰にとっても羨望の的となるような急成長を遂げている。
日系車は決して「再起不能」ではない。今回の広州モーターショーで、宿敵ドイツとの一大決戦が繰り広げられるだろう。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年11月25日