微信「ブラックマンデー」に遭遇 各地で故障相次ぐ (2)
光ケーブルが切断されたのは上海市政府の道路工事でのことで、同市浦東新区周浦鎮にある騰訊のコンピュータールームが影響を受けたため、サービスが中断され、故障が起きた。
微信の故障の情報がネットで次々に伝わると、ネット利用者や業界関係者から「微信のサーバーの容量や安全性、運営上のメンテナンス」について疑問の声が続々と上がった。ハンドルネーム「尚山右水」さんは、「微信には緊急用の予備がないのだ。たかだかサーバー1つのことなのに。考えてみると恐ろしい。これではいろいろ困ったことになるはずだ」とコメント。実際、今年に入ってから微信のプラットフォームでは故障が相次いでいる。
12年末現在、微信の利用者は4億人に迫った。中国社会科学院(社会科学アカデミー)情報化研究センターの姜奇平秘書長(事務局長)の指摘によると、微信の故障で影響を受ける範囲は非常に広いため、微信を一般的なソフトウエアと比べることはできない。微信などの新技術プラットフォームの安全性に対する業界の基準や政策・法規レベルでの規範に従わなければ、「電気通信サービス」に関する安全・品質のコントロール基準を満たすことはできず、利用者の権利も有効に保護されないと話す。
ある業界関係者によると、今回の事件で浮き彫りになったのは、微信というソーシャルネットワーキングツールにはすでに「社会公共性」があり、単なる「商業上の責任」だけでなく、「安全や信頼性への要求」を満たさなければならないということだ。モバイルインターネットの発展にともなって、各種のスマート端末の数量は幾何級数的に増加し、通信インフラ技術の安全性や信頼性についてより大きな試練をもたらすことになった。関連の技術プラットフォームの保護や監督管理には、さらに多くの課題がつきつけられている。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年7月23日