微信「ブラックマンデー」に遭遇 各地で故障相次ぐ
22日の午前7時30分頃、北京市、上海市、広東省、浙江省など約20省・自治区・直轄市で、インターネットサービス大手・騰訊(テンセント)の運営するチャットアプリ「微信」(ウィーチャット)が全面的に故障するという事態が発生した。チャットが送信できない、フレンドリストが更新されない、微信のホームページに接続できない、受信した画像を開くことができない、といったトラブルが相次いでいる。これと同時に、微信のプラットフォームについても503件のミスが報告された。同日午後2時時点では、一部の利用者がまだ「接続したり消えたり」する状態に置かれていたという。「人民日報」が伝えた。
「微博」では「微信がブラックマンデーに遭遇」との話題が瞬く間に広がった。ネット利用者からは、「微信がないと、普段の仕事に影響するだけでなく、日常のやりとりにも困る」といった声や、心が乱れ、友達を失ったような感じ、職場とのつながりを失ったような感じ、社会から切り離されたような感じがするという声も聞こえてきた。
中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」では、朝8時からネット利用者が続々と微信の故障について書き込みし、「微信につながらなくなって、微信が生活にどれくらいとけ込んでいたかがわかった」、「みんなソーシャルネットワーキング依存症だ」などといった感想を述べている。微信で日常のやりとりや仕事の連絡をする利用者は、「もう少しで困った事態になるところだった」と恨めしそうに話す。
微信は同日午前9時26分に故障の原因を発表し、「サーバー基盤ネットワークが故障したため」とした。また午前11時頃、「コンピュータールームの2本の光ケーブルにハードウェア面の故障が生じたため」サービスに問題が生じたと発表し、「現在、全力で修復中」とした。午後0時19分には、「市政府の道路工事により通信用の光ケーブルが切断され、微信のサーバーの接続に影響が出た」と指摘し、午後2時23分には復旧したと発表した。