上海自由貿易区 技術兵が地雷を探査するような場所
中国国際経済交流センターの魏建国副理事長(商務部<商務省>元副部長)は2013年中国(上海)国際多国籍調達フォーラムが行われた10日に上海で、メディアからの質問に答えた。その中で、上海自由貿易区の建設は中国の新たな改革開放の始まりを象徴するものであり、技術兵が地雷を探査するような場所になるとの見方を示した。中国新聞社が伝えた。
魏副理事長は次のように述べた。
上海自由貿易区は単なる優遇政策の実施場所ではなく、金融、投資、貿易などさまざまな分野のテストエリアであり、人民元国際化のさらなる推進、通貨をどのようにして自由に流動させるか、資本項目の開放、資本の自由な流動、貿易のさらなる利便化と自由化といった一連の模索を行う場所であり、技術兵が丹念に地面を探って地雷を探し出すようなことになる。同区の改革の経験と成果は、将来は全国の各分野に広がっていくとみられる。
世界各国には千カ所以上の自由貿易区があるが、上海自由貿易区の建設には参考になる先例がなく、道は自分で切り開かなければならない。中国の当面の対外貿易や経済情勢についていえば、8月の対外貿易データは反転上昇 したものの、これは比較の対象となる前年同期のデータが低かったからであり、現在もなお外部市場の情況は理想的とはいえず、今年の中国の対外貿易情勢は引き続き険しいものになる見込みだ。
当面の中国経済をたとえるなら、自動車の速度が速すぎればギアチェンジしてペースを落とさなければいけないということだ。速度を落とし、安全係数を引き上げてからでなければ政策の調整をよりよく行うことはできない。今はまさに中国経済のモデル転換にとって最良の時期だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年9月11日