中国の外資使用額 通年ベースで安定増加
今年7月の中国全国の実質ベース外資使用額は、前年同期比で高い増加率を示したが、8月は増加率が縮小し1%未満となった。これには、どのような原因があるのだろうか。中国商務部(商務省)の沈丹陽報道官は次のように分析した。人民日報が伝えた。
これは昨年同期の外資誘致のデータと関連している。昨年7月の全国実質ベース外資使用額はわずか75億8000万ドルのみで、8月は83億3600万ドルに達した。今年の7、8月の使用額は、前年と真逆になった。投資額が大規模な外資系企業の出資が今年7月に集中し、7月の実質ベース外資使用額は94億800万ドルに達した。一方で、今年8月の全国実質ベース外資使用額は83億7700万ドルのみとなった。個別の月間データの変動は、中国の外資全体の動向の変化を反映できない。ゆえに動向に変化が生じたと懸念する必要はない。
世界経済情勢の影響を受け、昨年より世界の海外投資が全体的に低迷している。中国は今年2月より、7カ月連続で外資使用がプラス成長を維持している。中国の外資使用状況は、世界と比べて良好な水準に達しており、今後数カ月も安定した流れを維持するだろう。通年の実質ベースの外資使用額は昨年を上回ると見られるが、大幅な増加の可能性は低い。中国は現在、外資使用の増加率よりも使用の質と水準の向上、外資利用の構造の改善、外資の経済・社会に対する全体的な効果の拡大を重視している。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年9月18日