自宅のような日本の高齢者の街
中国メディアが見る日本 人口の高齢化は現在、世界的な問題となっている。ここ数年、中国の高齢者の福祉待遇はますます向上しているが、社会では高齢者専用のショッピングや娯楽の場所は少ない。こうした分野で日本は進んでいる。高齢者専用のショッピング街や、高齢者のレジャー、生活に必要な周到なサービスが提供されている。生命時報が伝えた。
長い歴史 毎年800万人が訪れる
日本・東京はファッションの代名詞だが、東京にも次のような場所がある。800メートルにも満たない歩行者天国に200近くの店が集まっているが、前衛的なファッションの店もなく、訪れる人は皆白髪頭の人たちだ。立ち並ぶ店はいずれも高齢者向け商品を売っており、これが世界的にも有名な巣鴨商店街だ。
巣鴨は江戸六地蔵尊の一つで、明治から第2次世界大戦前まで、主に日用品を売る商店があった。1969年にスーパーの西友が巣鴨に店舗を開き、差別化経営を実現するために、政府は巣鴨商店街を高齢者用品販売へと転換させ、日増しに深刻さを増す高齢化に対応しようとした。巣鴨商店街はこうして「高齢者向け商品」を看板に掲げ、町の建設にも高齢者の好みを反映させた。現在、巣鴨商店街は商業が発展した高齢者の町となり、政府が出資して建設し、地蔵通り商店街振興協会が管理する。統計によると、巣鴨商店街は高齢者を中心とする観光客が毎年800万人訪れ、平日の訪問者数は約1-3万人に達する。毎月4日、14日、24日には「とげぬき地蔵菩薩」を奉る高岩寺で縁日が開かれ、観光客は6万人に増加する。
巣鴨商店街は伝統的な商店街の形式を残している。幅5?6メートルの道の両側の多くは木造建築だ。郊外のショッピングセンターに比べて、コンパクトな空間は高齢者のショッピングにより適している。町中心部のコンビニに比べて、ここは高齢者向け用品がより集中している。