淘宝の「独身の日」売上高は300億元以上か
阿里巴巴グループのネットショッピング大手・淘宝は今年の「独身の日」(11月11日)に昨年を上回る売上高を見込む。ある情報通によると、淘宝内部で今年の独身の日の売上高目標が設定されており、淘宝網と天猫で11日の当日に300億元の売り上げが達成されると予測し、また450億元という極限の目標に挑戦するとしている。阿里巴巴はこのことを認めてもいないが、否定もしていない。ただ「売り上げ目標はノーコメント」と軽く触れるにとどまる。「経済参考報」が伝えた。
淘宝は11年の独身の日に53億元の売り上げを達成し、12年は191億元で前年比260%増加した。伝えられた300万元という目標値について、業界関係者の一部は実現不可能ではないとの見方を示す。増加率を100%として計算すると、淘宝の今年の独身の日売上高は382億元という驚くべき数字に達する。
ある業界関係者によると、阿里巴巴の香港証券取引所での新規株式公開(IPO)が失敗に終わった今、阿里巴巴グループで最も資金集めの力がある資産といえる淘宝が、今年の独身の日にどのような情況を迎えるかが極めて重要であり、グループの馬雲会長がIPOをめぐる反撃の戦いに勝利するかどうかに影響するという。
米国の投資家向けサイトthe Street.comによると、阿里巴巴の香港でのIPOが失敗すると、馬会長はマイナス局面を転換して再び投資家の信頼を得ようとしたという。ある投資家が述べたところによると、独身の日のイベント期間に、淘宝の売上高が150%以上の高度成長を達成すれば、阿里巴巴に対する資本市場の情熱が再びかき立てられ、香港市場にとって巨大な圧力となり、香港連合取引所に「既存の制度によってこのような巨大規模のIPOを放棄するかどうか」を改めて検討するよう迫り、「少なくとも香港証券取引所の態度を軟化させるかどうか」をもう一度検討するよう迫ることになるという。