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2050年のワールドカップ ロボットの優勝なるか? (2)

 ◆プログラムとコードの駆け引き

 複雑な人間のサッカーとは異なり、ロボットの試合は天気やグラウンドのコンディション、もしくは人為的な要素による影響を受けない。試合結果を左右するのは、プログラムとコードの出来のみにかかっている。

 ロボットエンジニアは複雑なプログラムを作成し、異なる動作と力によりロボットの選手にパスやシュートをさせる。ロボットたちは無線ネットワーク技術により、チームメイトと情報交換と意思疎通をする。ディフェンダーは自ら試合の情勢を判断し、果敢に攻めるか否かを判断する。

 2012年の大型ロボット級で準優勝したチームのリーダーによると、ロボットプログラミングでトップ水準に達している彼らはオランダチームと、ルート計画プログラムという「秘密兵器」を共有しているという。同プログラムは簡単に言えば、ロボットに相手が蹴ったボールのルートを判断させ、事前にボールが来る場所に待機しカットさせるものだ。

 現在のコンピュータプログラミング技術は、ロボットの選手に単純な動作しかさせられないが、ロボットたちが転んだ後、慣れた動きで這い上がり、膝を回転させ方向を変更し、ジェスチャーで合図を送る姿を見ると、将来的にはよりリアルに駆け回り飛び跳ねることが想像できる。その時になれば、人間のサッカー選手は気をつけなければならない。ロボットにはミスを犯さない、プログラム通りに行動するという長所があるからだ。

 チェスの世界クラスの選手「ディープブルー」(チェス専用のスパコン)は、2050年のワールドカップで人とロボットが技を競うという光景がそれほどSFじみていないことを、私達に知らせてくれた。不安になるぐらいならば、ロボットチームがワールドカップを手にした時に、どのような表情でこれを見つめるべきかを、早くから考えておいた方がよいだろう。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年7月8日

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