通信速度は3Gの10倍 4Gの普及に向けた課題とは? (2)
◆4Gのスマート化時代、産業・国民生活がスピードアップ
「速い」は、4Gの核心的な内容だ。家庭内でLANケーブルを引くことなく、80Mbpsの超高速通信を楽しめる。高画質のテレビ番組、映画、バラエティー番組を自由に視聴し、オンラインゲームやネットショッピングもフリーズ無しで楽しめる。ネットワークのカバー率の上昇、技術のアップグレード、タブレットや携帯電話などの端末の発売に伴い、4Gは人々の生活を全面的にスマート化時代に招き入れる。オンラインのエンタメがより速く、スムーズに、快適になるばかりでなく、さらに生産・ビジネス・交通・都市建設・家庭・医療・教育などに幅広く応用することが可能であり、産業・国民生活の大幅なスピードアップを促す。
中国TD産業連盟が年初に発表した「TD-LTE産業発展白書」によると、TD-LTEを運営する通信キャリアが1社しか存在しない場合(中国移動のみの場合)、中国の2016年のTD-LTEユーザーは1億1000万人を上回る。モバイル通信のその他の2社(中国聯通と中国電信)も、将来的にそれぞれの手段により4G化を目指す。楽観的な予測(中国電信と中国聯通が4G時代に入り、TD-LTEを採用した場合)に基づくと、中国の2016年のTD−LTEユーザーは2億人を上回ることになる。
◆規格の争い、複雑な問題 大規模普及の障害に
4Gの未来は美しいものであるが、広範囲の普及を実現するためには、次の障害を乗り越える必要がある。(1)規格の争い。(2)基地局建設の「隣接効果」、建設と立ち退きが困難。(3)市場の許容力。
専門家はこれについて、「中国の通信キャリアは今後、伝統的な2Gと4Gの同時運営により、ローエンドの需要を確保するべきだ。同時により多くの4Gビジネスモデルを見つけ、顧客により個性化されたサービスを提供し、料金引き下げと使用の経済性を実現するべきだ」と提案した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年7月23日