通信速度は3Gの10倍 4Gの普及に向けた課題とは?
中国電信(チャイナ・テレコム)は7月18日、南京市で初の4G試験ネットワークを開通し、主にアジアユースゲームズの各会場、空港、駅、主な観光地や大学などをカバーし、ピーク時の通信速度は100Mbpsに達する。中国国内の4G営業許可証の発行日が近づくにつれ、国内の通信キャリアは4Gネットワークの構築を加速している。メディアの報道によると、中国移動(チャイナ・モバイル)はすでに4G第2期ネットワーク設備の入札募集を開始しており、年内に少なくとも20万基のTD−LTE基地局を建設し、全国100の地市級以上の都市をカバーする予定だ。中国聯通(チャイナ・ユニコム)もFDD-LTEおよびTD-LTEの混合ネットワークのテストを開始している。人民日報が伝えた。
4Gの未来は美しいものに見えるが、中国国内で4Gを大規模普及させるためには、さまざまな複雑な問題を整理する必要がある。
◆広州・深センの中心区、4Gカバー率が3G水準に達する
中国移動、大唐電信、華為(ファーウェイ)、中興(ZTE)などの中国企業が主導するTD-LTE技術規格は、大規模な通信量、高速な通信速度、高いスペクトラム利用率、ストリームのフレキシブルな調節といった特長を持ち、2010年10月に欧州主導のFDD-LTEと共に、国際電気通信連合(ITU)から4G国際規格に指定された。中国移動広東公司の技術専門家の潘毅氏は、「FDD-LTEは依然として正式に導入されておらず、現在ユーザーにお試し版を提供している4Gは、中国移動が主導し、知的財産権を保有するTD-LTEだ」と説明した。
中国国内では、4Gの試験的な実用化が相次いでおり、TD-LTEの大規模試験を実施している都市は13都市に増加した。中国移動広東公司の徐竜総経理は記者に対して、「広州と深センは現在、全国最大規模のTD-LTEネットワークを構築しており、杭州と共に国内TD-LTE試験都市のトップ集団入りを果たした」と語った。